驚くべきスピードで「出世する人」10の共通点
私は数十年におよぶビジネス研修業を通して、57万人ものビジネスパーソンと出会う機会に恵まれ、意欲みなぎる社会人1年生から少しお疲れ気味の管理職まで、さまざまな人を見てきた。なかでも、出世競争を勝ち抜いた一流役員の方々にお会いできたことは、私にとって大きな財産となっている。そこで得たひとつの結論は、仕事のできる人ほど、若いときから自分を成長させ続けているということ。
ここでは、拙著『一流役員が実践してきた 入社1年目から「できる人になる」43の考え方』から、一流役員たちが実践してきた今すぐ成長し、出世していくコツを紹介する。
01.
中身がないうちは外見で勝負
好むと好まざるとに関わらず、人は見た目で値踏みをする。自己投資をして外見を鍛えるのも営業戦略。スキのないスーツの着こなしをマスターすれば、印象はガラリと変わる。
02.
メニューのない寿司屋に
通い続ける
最初は1、2回でもいい。数十年通い続けられる名店を探し、大人への階段を上っていこう。社運をかけた接待など、人生の局面で必ず役に立つときがくる。
03.
学生時代より
睡眠時間を3時間削る
大企業の幹部クラスは入社1年目からもれなえくショートスリーパー。良質な睡眠さえ心がければ、あとは慣れで睡眠時間は削ることができる。1日3時間削れば、40年で5年分の時間が生まれるのだ。
04.
定食メニューを決めるときでも
仮説を立てる
何事も根拠なく判断を下すと、その判断が誤りだと分かったとき、次回に活かすことができない。ビジネスも人生も、仮説と検証の繰り返し。急がば眞我ならぬ、急がば「仮説」だ。
05.
あえて生保レディの
話を聞いてみる
独身の20代だと生命保険の必要性をあまり感じないだろうが、試しに一度、生保のプランを立ててもらうといい。生涯資金や人生設計について真剣に考えるいい機械になるだろう。
06.
朝ごはんはスーツを着てから
服装は人の精神状態を左右する。起床したらまずシャワーを浴び、スーツを着よう。すると、朝ごはんのときからテンションゲージが上昇し、出社したときには集中力全開の仕事モードに!
07.
英語より日本語の勉強に
力を入れる
本当に優秀なビジネスパーソンは文章力が高い。仕事の専門知識が拙いだけで評価は下がるのだ。正しい敬語、読みやすいメールの書き方を身につけよう。
08.
残業中でも気持ちと
ネクタイをゆるめるのはNG
しっかりとしたきこなしをするだけで印象はまったく異なる。日頃から正しい服装術を実践していれば、簡単に評価は上がる。だらしない先輩の真似はしなくていい。
09.
出張先では、まずは美術館へ
クラシックや芸術を大人たちはなぜたしなむのか。それは価値基準の成熟度合いの差に他ならない。一朝一夕で身に付けられない文化的教養こそ、20代から鍛えておくべし。
10.
感謝の気持ちはすぐ「声」に出す
人は支え合って生きている。特に「ありがとう」は、人間関係を円滑にするマジックワード。心で思っていても決して相手に伝わらない。積極的に口に出すことで、環境はガラリと変わる。
11.
新人こそ、雑用係りのプロを目指す
仕事とは上司や相手先からの信用や積み重ねが基本。どんなに単調で機械的な作業でも、それすらこなせない社員に大きな仕事は任されない。新人だからこそ、雑用も全力でこなせ。
12.
今日食べたもので
20年後の姿が決まると心得る
「体が資本」と理屈ではわかっていても、健康オタクの若者は少ない。20代の不摂生は、いざ社会で活躍できる30代以降に露見する。後悔先に立たず。運動と食生活に留意せよ。
13.
結果よりプロセスに
喜びを見出す
苦しみのない成功など存在しない。それをふまえていばらの道を歩むには、全身している実感を楽しめないと人は怠惰な道へ逃げる。結果より仕事の過程にやり甲斐を見つけてみよう。
14.
自分の強みを
1つだけアピールしてみる
新人だけに与えられる基準。それはポテンシャル(潜在能力)。自分の強みをアピールすることで、上司の扱いは変わってくる。早く仕事を覚えたければ、将来有望な若手と思わせることが肝心。
『一流役員が実践してきた 入社1年目から「できる人になる」43の考え方』
コンテンツ提供元:ワニブックス
株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。早稲田大学理工学術非常勤講師。ロジカル・コミュニケーション、プレゼンテーション、対人対応コーチング、交渉などのビジネスコミュニケーションの領域で講師、コンサルタントとして活躍。著書に、『一流社員が実践している仕事の哲学』(クロスメディア・パブリッシング)、『1億円稼ぐ話し方』(フォレスト出版)、『英語は「インド式」で学べ!』(ダイヤモンド社)など多数。