ふたご座流星群2015!ピークの時間帯、見える方角を徹底解剖!

冬は空気が澄んで、夜空がとても美しい季節。なかでも「ふたご座流星群」は、観測できる流星の多さや、肉眼でも観えるほどの明るさで人気を集めています。

それではさっそく2015年の日程やピークの時間帯、見える方角など、観測に役立つ情報をご紹介したいと思います。

日本の人気3大流星群の1つ
「ふたご座流星群」とは?

星空

冬の夜空にひときわ明るく輝く星、カストルとポルックスの2つの星から成り立つことで知られる「ふたご座」。

ふたご座流星群は、毎年、たくさんの流星が出現するため比較的簡単に見つけることができるため、初めて天体観測をする人にもおすすめ。

ふたご座流星群や、しぶんぎ座流星群(1月)、ペルセウス座流星群(8月)を含んだこれらの流星群は「三大流星群」と呼ばれており、望遠鏡などがなくとも肉眼で見えることから人気のある流星群です。

流星の活動が最も活発になる「極大」の頃に、周りに明るい建物や街灯がない暗い空の下で空を見上げれば、運がよければ1時間で最大40個もの流星を観測することができます。

2015年は最高の観測環境に!

今年(2015年)のふたご座流星群は、極大と月齢の観測条件がともによいため、大変よい条件で流星を見ることができます。前後10年ほどの間で、最もよい条件だとも言われています。

今年のふたご座流星群の活動の極大は、日本標準時間(JST)12月15日午前3時頃と予想されており、日本ではふたご座流星群を見るのに、条件としてもとてもよい時間帯。

月齢条件は12月11日が新月。極大となる12月14日夕方頃、西の低い空に細い三日月が見えますが、流星が出現する時間帯には沈んでしまうため、月明かりの影響は少なくて済みそうです。暗い空の下であれば、より多くの流星を見ることができるかもしれません。

ふたご座流星群が観測できる日程は?

観測

2015年のふたご座流星群の活動の極大は、日本標準時間(JST)12月15日午前3時頃と予想されています。

そのため、この極大を含む、12月14日夜から15日未明にかけて、大変多くの流星が出現すると考えられます。また、その前夜である13日の夜から14日未明にかけても流星を見ることができるでしょう。

流星が多く見られる期間は?

12月12日頃から16日頃までの期間中は、ふたご座流星群の活動が活発な状態が続いているため、いつもより比較的多くの流星が出現すると考えられています。

また、ふたご座流星群の活動期間は12月4日頃から12月17日頃まで続くとも。

ふたご座流星群の観測に適した時間帯は?

夜

辺りが暗くなった20時以降なら、いつでも観測することができます。なかでも、流星群の放射点が高いほど多くの流星が出現するため、22時頃から未明にかけての時間帯が特に観測に適しています。

ピークの時間帯は?

ふたご座流星群の場合、20時頃から流星が出現し始めますが、しかし、この時間帯はまだ放射点があまり高くないため本格的な出現はありません。

ふたご座流星群の放射点の高度が最も高くなるのは午前2時頃。この時間帯をはさんだ、22時頃から未明にかけて多くの流星が出現すると考えられるでしょう。

ふたご座流星群の見える方角は?

方角

広い範囲で空を見渡せるのであれば、どの方角を見て観察しても構いません。

ふたご座流星群の出現位置が高いため、比較的どこにいても流星を見ることができるでしょう。

ただし、月明かりが視界に入り、街灯などで周囲が明るいと流星が見えにくくなります。したがって、「月が視界に入らない方向」で、かつ「市街地ではない方向」を見るといいでしょう。

見ることのできる流星の数とは?

ふたご座流星群は、年間を通して見られる流星群の中でも一晩に見られる流星数が最も多いことで知られています。

流星がよく見える観測条件が揃うと一晩のうちに見られる流星数が500個を超える時もあり、1時間あたりの流星数は40個から60個、多いときには100個近くにも達し、冬の夜空に多くの流星を見ることができるでしょう。

観測に適した場所、おすすめのスポットとは?

場所

空全体に出現する流星の姿を捉えるためには、なるべく視界を遮るものが少なく広範囲で空を見渡すことができ、街灯などが少ない場所、暗い夜空で観測しましょう。

ベランダのように、夜空の一部しか見えない場所は、あまりおすすめできません。

また、流星が放つ光は、街灯などの人工的な明かりと比べるととても弱く、街灯などが多くある市街地ではその明るさに妨げられて流星が見えづらくなり、見える流星の数も少なくなってしまいます。

したがって、大きな都会などの明るい市街地からなるべく離れた暗い場所で観測をするとよいでしょう。

観測時に持っていくといいものは?

未明にかけての流星が多く出現する観測時間帯は特に寒さが厳しくなるため、保温機能がついたマグに温かい飲みもの入れて持参し、カイロで暖を取るなどの対策をするといいでしょう。

また、長時間に渡り空を見上げるため、レジャーシートなどがあれば重宝します。アウトドア用の厚手のシュラフやスリーピングなどがあれば、防寒対策ができる上に寝転がって見ることができるので特におすすめです。

12月は流星群を始め天体観測にピッタリの季節ですが、夜はさらに寒さが厳しく冷え込む恐れもあるため、防寒対策はしっかりと、また路面の凍結には十分に気を付けて観測を楽しんでくださいね。

 Reference:国立天文台(NAOJ) , 流星電波観測国際プロジェクト

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