ストレスを遠ざけて自由になる「6つの方法」

私は「ゆるい生き方」を提唱しています。これは、ゆっくりと構えながらも目的地に向かって確実に前進すること。自分自身がそれを実践すると、周りの人たちもゆるく、楽しく、優しくなって、いい循環ができてくるのです。ここで紹介するのは、ゆるい生き方にシフトチェンジするための6つの方法です。

01.
「長時間眠る」ではなく、
「寝つき」を第一に考える

Portrait of sleeping Young Caucasian man in white

睡眠不足でイライラした経験は誰にでもあるでしょう。逆に言うと睡眠さえきちんととれば、大抵のストレスは解消されます。
誤解しないでもらいたいのは、「長時間眠る」ではなく、「寝つき」を第一に考えること。これは人生において重要なスキルだからです。ポイントは、「早起き早寝」を習慣にすることと、日中に太陽の光をしっかり浴びることです。

そして、オリジナルの入眠儀式をつくりましょう。わたしの場合は、横になったとき身体の右側を下にすると、すぐに眠れるようになっています。寝る前に面倒くさいと思われるかもしれませんが、寝つきが悪くて睡眠の質が下がると、翌日にはもっと面倒なことになります。

02.
照明は蛍光灯ではなく、
暖色系の白熱灯に

_268007939

ゆるい生き方を手に入れるためには、快適な空間づくりも大切。ここに対する投資は決して惜しむべきではありません。自宅が極上のリラックス空間であれば、日常生活が豊かになるのです。
アメリカ留学中に、「なぜこの家は印象がいいのか」と思った経験が何度かあります。その理由は、照明だと気がつきました。アメリカの家は暖色系の白熱灯を使っていることが多いのです。

おすすめしたいのが、部屋から蛍光灯をなくすこと。代わりに、暖色系の落ち着いた白熱灯を使えば、かなりの効果が得られます。

また、キャンドルの存在も忘れてはいけません。日常的な「照明」のひとつとして積極的に使いこなしましょう。たとえば、食事のテーブルにキャンドルがあるだけでも、落ち着いた雰囲気になります。

03.
チャンスは年間1,000回!?
おいしいものを食べる

0335158_Medium

このところ、若い世代を中心に食に対する意識が大きく低下しているようです。安ければいい、満腹になればいい、栄養補給できれば十分だ、といった具合に「おいしいもの」への欲求が薄れているようです。
そもそも食事とは、合理性や効率性からもっとも遠いところにあるべきです。空腹を満たすだけの食事なら、自動車にガソリンを入れるのと変わりがありません。

おいしいもののいいところは、「食べたら例外なく気分が盛り上がる」という点です。ということは、1日に3回、年間で1,000回以上も上機嫌になるチャンスを与えられているわけです。わざわざおいしくないものを食べて不機嫌になるかは、自分次第なのです。

05.
利害関係にない
「趣味仲間」をつくる

2002702_Medium

仕事を通じて得た仲間には、利害関係が生まれてしまうため、腹を割った付き合いができません。ところが、趣味の仲間には利害がありません。

年齢も肩書も関係なく、ただ共通の趣味と人柄という、ゆるい接点を頼りに付き合うので、気が合わない相手に合わせる必要はありません。複雑な利害を気にする大人社会において、こうした仲間の存在は本当に貴重なものです。その意味で趣味とは、自分のプライベートを仕事から守る「防波堤」のような役割を果たしてくれるのです。

また、自分の思い込みが業界内の狭い常識だったと知ったり、自分とまったく違った人生観・仕事観を目の当たりにしたりと、仕事仲間からは到底得られない新鮮な刺激に満ちています。まずはなんでもいいので趣味、そして仲間を見つけましょう。利害関係にない仲間の存在は、本当に心地よいものです。

06.
携帯電話、パソコンの
電源をOFFにする

Business desk

せっかくの旅行なのに暇さえあれば携帯電話でメールをチェックしたり、宿に着くなり持参したパソコンをつなぐ。これでは日常の延長でしかなく、なんのために休みに来たのかわかりません。
わたしは以前、トライアスロンの仲間とロタ島に行ったのですが、インターネット環境がほとんどなく、携帯電話さえ圏外。島の外とは遮断された状態です。最初はみんな落ち着かない感じだったのですが、徐々にその環境にも慣れてきて、最終的にはいつも以上にゆるくて楽しい時間を過ごすことができました。

特に携帯電話は、持っているだけで仕事や会社から縛られている感覚が出てしまうもの。このストレスは利便性を考えると受け入れざるを得ないのですが、たまには旅行などで束縛を解いて、蓄積された疲れをリセットしましょう。

07.
スーツばかりはNG
自分の着たい「ゆるい服」を選ぶ

5463384_Medium

原則としてわたしはスーツを着ません。ましてネクタイを締めるなんて考えられないことです。単純にスーツが嫌いで、文字通りゆるい恰好をしていたいという理由もあるのですが、大きな意味があります。服装とは、その人のライフスタイルを表すものだと考えるからです。

じつは、スーツばかり着ていると、私服の特徴が薄れていきます。無難な服、家にある服、家族が買ってきた服…で済ませるようになり、個性が見い出せなくなっていきます。これはとても恐ろしい話です。プライベートが充実して、ちゃんと自分のライフスタイルを確立していれば、必ず服装にも現れるはずなのです。

自分の着たい「ゆるい服」をもっと真剣に考えましょう。それが自分のライフスタイル選びにつながっていくのです。

ゆるい生き方
コンテンツ提供元:本田直之

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。