「明日は、何着て行こうかな?」ザッカーバーグの投稿に120万いいね!がついた意外なワケ
第一子誕生以降、育児休暇中のマーク・ザッカーバーグ。2016年1月25日、彼がFacebookに投稿した一枚の写真が話題を呼び、瞬く間に120万いいね!がつきました。復帰間近を匂わせるコメントにも注目が集まったのでしょう。でも、それ以上に驚きだったのが…。
グレーのTシャツ&パーカー
シンプルすぎるクローゼット
「育休明けの初日には、何を着て行こうかな?」
いや、選ぶ必要ないでしょ!と思わずツッコミたくなるような中身がこちら。クローゼットは、折り目のついたグレーのTシャツにやや濃いめのグレーのパーカーがずらり。まさしくグレー一色。ファストファッションの売り場にでもやってきたような印象を受けますよね。
グレーのTシャツは彼にとっての作業着?
ザッカーバーグの投稿を受けて、人々が一斉にコメントを返します。間もなく育休が開ける彼の復帰を祝福する声。それと、このグレーの洋服を見ての感想。
「なるほどね。なんでマークがいつも同じ格好をしているかが分かったよ」
「つまりさ、グレーのTシャツは彼にとっての作業着なんだよな」
「これこそがマークなのよ。今日はどの組み合わせで、何を着るかなんて考えるより、彼はもっと大きくて重大な決定を毎日しているんだから」
どれも的を得ていて、納得感があります。
大切なこと以外は
必要最小限の意思決定
グレーのTシャツ姿は、すでに彼のトレードマークでありアイコンとしての役割を果たしています。以前、ザッカーバーグは自身のファッションについて、こんなことを話していました。
「毎日、洋服を選んだり朝食に何を食べるか考える。こうした小さな決断になるべくエネルギーを使いたくないんだ。(中略)コミュニティーにとって本当に大切なこと以外の決断は、できるかぎり意思決定を少なくしていきたいんだ。だからなるべく自分の生活はシンプルにしていきたいんだ」
日常の小さな選択肢をどんどんと減らし、もっと大きなことのために使う。こうした考えのもと、同じファッションをスタイルを貫く成功者たちがいます。黒のハイネックにデニム、足元はニューバランスMR993がお決まりだったスティーブ・ジョブズ。ブルーかグレー2色のスーツを着回すバラク・オバマ大統領。あのアインシュタインも同じ型のスーツにしか袖を通さなかった変わり者。
いつも同じ服でいるのは「決断力」を鈍らせないため
どうやら彼らのこの意思決定。心理学の観点からも大きな決断には欠かせないものだと言えそうです。「Business Insider」が紹介しているのは、アメリカの心理学者Roy Baumeister教授のこの言葉「人間が一日に下せる決断力には限界がある」。つまり、決定しなければならないことを極力少なくすることで、大事な場面での決断力を研ぎ澄ます。この「意志」と「決断力」の相関関係が大切なんだそう。
肝心なときに迷いを生まないための、シンプルな洋服。そのためとは言え、う〜んここまで徹底できますか?