「誰が大統領か、よりも大切なこと」未来を見つめるザッカーバーグ、選挙後の投稿に心打たれる
「皆が誇れる大統領に」──、接戦を制した共和党候補のドナルド・トランプは、勝利宣言で高らかにこう表明した。
アメリカを二分した今回の選挙を象徴するように、両陣営の優劣を伝える速報がシーソーのように行き来する様子を、マーク・ザッカーバーグはまもなく1歳になる長女マキシマ(愛称:マックス)とともにテレビで見ていた。
選挙結果を受けて翌日、彼が更新したFacebookには、こんな文言が。
世界を良くしていくために
より一層頑張っていこう
11月10日
昨夜はマックスにとって、生まれて初めての大統領選。この先の人生、きっと何度も選挙の夜を経験するはず。
そんなマックスの様子を見ながら、この子たちが生きる未来のため、社会のために僕たちがやるべきことを、彼女を抱きかかえながらずっと考えていたんだ。
彼らの世代に大切なことは、あらゆる病気を治し、世界のすべての子どもたちが等しく教育を受けて、世界のみんながつながっていて、平等な世の中をつくるために、今の自分たちに何ができるか。
そういう世界をつくりあげるまでの道のりは険しい。もちろん一筋縄ではいかないし、何十年かかかるかもしれない。でも、世界をより良くしていこうとする意志は、誰が大統領になるかなんてことよりも、もっと尊いことじゃないか。
僕たちはみな、世界を良くすることができる。だから、一人ひとりが未来への責任を果たすために、みんなで共に頑張っていこう。
「未来のためにできることを」
選挙の結果を受け、決してあきらめでも、希望的観測でもなく、いま自分がやるべきことを宣誓したザッカーバーグ。決意表明とも受け取れる彼のメッセージに、「みんなに一致団結を呼びかけている」と米誌Fortuneは報じた。
未来を見つめる男の呼びかけに賛同する多くのコメントが寄せられるなか、こんなメッセージに目が止まった。
「マーク、2020年はあなたに投票するつもり」
“既成政治のアウトサイダー”と呼ばれたトランプが射止めた大統領の座だ。次に何があっても驚けないはずだ。
※本記事では、一部誤りがあったため訂正・加筆しています(2016/11/12 09:00)