上質なプロヴァンス体験を。わが家のようにくつろげる「南仏のホテル」10選
桜の便りが届くこの時期になると、ふと南仏の丘に咲く、うすべに色のアーモンドの木立の中を、ヴィンテージのオープンカーで通り抜ける。そんな自分を夢見てしまうことがあるのは、私だけでしょうか。
アルピーユ山脈からリュベロン、トリュフ市場にヴェルドン渓谷…。そんなイメージにそそられたなら、今年こそ、最高のプロヴァンス旅行を計画してみませんか?
01.
HAMEAU DES BAUX
(レ・ボー・ド・プロヴァンス)
アルピーユ山脈でも最も美しいとされる村、レ・ボー・ド・プロヴァンス。村の住人がたった22人なのに対し、ここには年間150万人もの観光客が訪れるのだそう。そんな観光客の群衆を上手に避けつつこのエリアを満喫するなら、車で10分ほど離れたパラドゥーにある「ハモー・ド・ボー」へ。
ぶどう園やイチジクの木に囲まれた建物の中にあるのは合計20室の居心地良い客室。庭から聞こえるペタンクの音や、アペリティフを楽しみながら、ゆったりと流れる時間を堪能しましょう。お昼寝の喜びに、また出会えそうです。
02.
LA BASTIDE DE MARIE
(メネルブ)
リュベロンへようこそ!フランスで最も美しい村とされるこちらでは、カラフルなプロヴァンスの景色と、オーガニック・シェーブルチーズを好きなだけご堪能あれ。
メネルブの要塞と有名なお城から車で5分。洗練されたコンテンポラリースタイルの「ラ・バスティード・ド・マリー」は、ぶどう園と低木に囲まれるようにして佇んでいます。ここでは、赤、白、ロゼの3種類すべてが味わえるので、大きな空に広がる夕焼けを眺めながら、ガーデンやプールでゆったりした時間を楽しむことができます。
03.
LA MIRANDE
(アヴィニョン)
アヴィニョンといえば、ライブパフォーマンスやグレコローマン神話が好きな人は、必ず訪れるべき土地。そこで、啓蒙時代にデザイン改装された14世紀の枢機卿の宮殿の中に、客室を用意したのは、本格的な歴史と上品さを持ち合わせた「ラ・ミランド」。
丁寧な刺繍の施されたタペストリー、シルクのカーテン、トワルデジュイに、鏡の後ろに隠されたテレビ…。料理長ジャン=クロード・オーベルタン(Jean-Claude Aubertin)が手がける見事な伝統料理もお見逃しなく。
04.
DOMAINE DE CAPELONGUE
(ボニュー)
「ドメーヌ・ド・カプロング」は、セザンヌの絵にでも出てきそうな、見事なカントリーハウス。
ラベンダーガーデンやラウンジチェアが並ぶプールや、ミシュラン2つ星シェフ、エドゥアール・ルーベ(Édouard Loubet)が手がけるお料理が自慢です。中でも、絶品ロブスター「ア・ラ・マルジョレーヌ」は、この町一番人気の一皿。ペイストリーも逸品だから、デザート用のお腹もしっかり残しておきましょう。
05.
DOMAINE DE LA BAUME
(トゥルトゥール)
こちらは、18世紀のカントリーハウス。高台にあるトゥルトゥールの村に建つ、画家ベルナール・ビュフェ(Bernard Buffet)の旧家です。“プロヴァンスの空に佇む村”なんていう、ロマンチックなニックネームを持つ土地です。
「ドメーヌ・ドゥ・ラ・バーム」の一番のお楽しみは、フランソワ・マルタン(François Martin)のダイニングルームで堪能するディナーと、館内にあるピュア・アルティテュード・スパでのリラックスタイム。ゆったりリラックスしてお腹を満たし、心地よい客室での時間を楽しみましょう。
06.
HÔTEL DE TOURREL
(サン・レミー・ド・プロヴァンス)
ゴッホの絵画を知る人なら、サン・レミー・ド・プロヴァンスのことはすでにご存知でしょう。オランダ人画家は、ワインで知られるこの町を、150点以上の作品の中に収めています。
17世紀の宮殿の中にあるデザイナーズホテル、「オテル・ド・トゥレル」の辺りには、歴史ある市中心部のアートギャラリーやビストロもたくさん。もちろん、館内のレストラン&ワインバーも一流。このエリアにある34種の“アペラシオン”について、じっくり勉強できそうです。
07.
LE COUVENT DES MINIMES
(マーヌ・オン・プロヴァンス)
こちらも、またしても絵になる、高地に作られた要塞の中にある中世の村。12世紀の小さな修道院と、プロヴァンスのプティ・トリアノンと呼ばれる城もあります。辺りには、香り高い草花が咲き誇る、広々とした庭園も。
1613年に創建された「クーヴァン・デ・ミニム」は、ウェルネスプログラムを大切にしたホテル。回廊の中に作られたロクシタン・スパや、ラベンダーやレモン、ハチミツ、バーベナなど、地元産の素材を使った製品が揃っています。
08.
LA BASTIDE DE MOUSTIERS
(ムスティエ・サント・マリー)
美しい湖と渓谷で知られるヴェルドン公園と、その下に流れる目を見張るような青い川。フランス国内では、ラフティングやカヌーといえばまずここ。陶芸とラベンダーハニーで有名な、ムスティエ・サント・マリーは、そのユニークな自然環境への入り口となっています。
そして17世紀に建てられた「バスティード」は、もともとアラン・デュカス(Alain Ducasse)の避暑地だったこともあり、地質学が好きな人も美食好きな人も、こぞって訪れるスポットになっています。
09.
HÔTEL CRILLON LE BRAVE
(クリヨン・ル・ブラーヴ)
トゥール・ド・フランスの急斜面コースとして知られるヴァントゥー山の麓にある、クリヨン・ル・ブラーヴ。セミの声に耳を傾けながら、トリュフ狩りを楽しみ、シャトーヌフ・デュ・パプとジゴンダスの赤ワインを堪能できます。
かつて画家セザンヌが愛したというこの宿を訪れたら、そんな1日を満喫したいもの。マルシェや中世の村、アンティークショップ、ラベンダー畑やアーティストのアトリエ訪問もお忘れずに。
10.
HÔTEL PARTICULIER
(アルル)
カマルグへの玄関口となっているアルル。深い歴史と他にない建築、どこへ目を向けても絵になる町。そして、この辺りの伝統となっているフォッカッチャ風パン、オレンジフラワーがほんのり香るフーガス。
1824年にシャルトルーズ男爵によって建てられた「ロテル・パティキュリエ」は、アンダルシア風の庭と、そこにあるスイミングプール、アーチの下に用意されたマッサージルームといった、魅惑的な要素がたくさん。ここに一泊すれば、いつでも春のようなワクワクした気分になるはずです。
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