弾丸「アメリカ車旅」。本土48州を、たった9日間で巡る方法
異国情緒を感じながらその土地にどれだけ浸透するか。バックパッカーやひとり旅の楽しみ方といえばこれ。だけど、風の向くまま気の向くまま、とはいかない期限付きの旅を徹底的に満喫するためには、こんなチャレンジもアリだったりして。
ただ車窓からアメリカを見て回るだけ?多分、そうなっちゃうだろうけど。
Google マップ全2,256ルートから最短、最安ルートを算出
ペンシルバニア大学の研究員ランディ・オルソンさんは、超効率的かつアグレッシブな方法でアメリカ本土全48州を車で回る方法を発見。実際に48州を、なんとわずか9日間で訪れることができたそう。
このロードトリップを導き出すにあたり、とにかく出来うる限り多くの州議会議事堂の写真を撮る、ということをゴールに設定。なお、カナダを経由するアラスカ、そもそも空路のハワイの2州は除外されています。ま、これは仕方なし。
ところで、肝心のルートはどう設計していったかというと、意外にもごくごくフツーにGoogle マップがベースだそう。まずは48州すべての州議会議事堂をポイントし、点と点を線で結んでいく作業。ナビゲートされたルートはじつに2,256。
つぎに、これを道路状況や周辺環境と合わせアルゴリズムに添ってデータを最適化していきました。最短ルートを算出していった結果、1本のルートに絞られたそう。48州すべての議事堂を回るための走行距離は約21,420km、日数にして8.5日。テクノロジーがあぶり出し、最短かつコストパフォーマンスの良い“ただ一つ”のルートだとか。
10日で10州、30日で40州…
計画的で無理ないルート設計
各都市での渋滞や混雑状況を抜きにしても、グラフが指し示すように、最初の10日間で10州、4日目には30州、とほぼ綺麗な右肩上がりになっていることがわかります。
ちなみにこのロードマップ。48州のどこから旅を始めてもいいように設計されていて、ルート上にいる限り、すべての州議会議事堂を通る設定になっているんだそう。
「パソコンの前に座って、最適ルートだけを地図上から選択しようとすれば、それこそ天文学的な数のルートが出てくるはず。Google マップですら2,200件以上もあるんだから」
アナリティクスで最適化するにあたり、今回のロードトリップがなるべくローコストで、事故のリスクも少ない時間帯での移動であることが前提にあったとランディさん。そんな考慮あっての日数だと聞けば、この夏、友だち数人で弾丸ツアー敢行なんて選択肢も急浮上!?