セックスなしでも浮気は浮気。プロや経験者が語る「心の浮気」

「あなたは、パートナーを大切にしていますか?」この問いかけに、ビクッとしてしまったあなたはちょっと心配。恋人ではない相手と関係を持ってしまうことが一番わかりやすい「浮気」ですが、たとえば、性的な関係は一切なく、感情が他の人に向いてしまうのはどうでしょう?定期的に話題に上がる「一体どこまでが浮気なのか」という話。

今回は、そのグレーゾーンについて、「Elite Daily」の男性ライター、Bobby・Boxさんの記事を紹介します。

浮気は、いつなんどきでも不条理な行為なのは、みなさん納得のことだろう。通常「浮気」は恋人ではない人と性的な関係を持つことを示すものだけど、性的な関係を持たず、感情だけがそっぽをむいてしまう「心の浮気」たるものがある。

昔よりも人と繋がりやすくなったいま、結婚や恋愛以外でも親密な関係になることがとても簡単になった。だけど「性的な関係がなければ何でもOK」なワケではない。ある研究によれば、心の浮気のほうが性的な関係を持たれること以上に深い傷を生むこともあるという。

そもそも「心の浮気」とは一体何を指しているのでしょう?

01.
パートナーが
傷つくかどうか

僕が最初に話を聞きに行ったのは、カップルセラピーを専門とするHeather M. Garnerさん。彼女によると、浮気をされている側が恋人の行動を目にして、傷つくかどうかで浮気か否かが決まるそう。

「決め手は、あなたの行動にパートナーが傷つくかどうか。傷つくのであれば、それは立派な浮気でしょう」

なるほど。これでは「友達」だと言い張り「浮気じゃない」と否定することもなかなか難しくなってきた。ただ、嫉妬深い人もいればそうでない人もいるため、もちろん人によって「心の浮気」として捉えるものは、少しづつ変わってくる。

02.
いまの虚無感を
他の人で癒そうとしている

次に「Deluxe Matchmaking」の創始者である、アンバー・ターナーさんにも意見を聞くことにした。彼女は前述のものとは反対意見の持ち主で、浮気をしている当事者が実際に「浮気」かどうかは理解している、と。

「今の関係に両者とも満足していなければ、その外で関係を育もうとした側が、すでに心の浮気に踏み込んでいます。だけど、こういった関係は性的な関係は一切ないため、当事者が後ろめたい気持ちを感じることは少ないのです」

いくら性的な行為がなくても、今の生活の虚無感を別の人で癒そうとしているのであれば、それは「心の浮気」になるだろう。

03.
性的だろうと感情的だろうと
ダメなものはダメ

一方で、恋愛コーチのクリス・アームストロングさんの言い分は、上の2つ以上に厳しいもの。「心の浮気」とは、セックスをしていないふたりが親密な関係を育むことなのだとか。

「結婚している、もしくは誰かと付き合っているならば、感情的であろうと性的であろうと同じような関係を他で求めてはいけない」

ひとりの人と恋愛をすると決めたら、それ以外の選択肢は「NO」ということですね。 

04.
他の人に気があるなら
今の関係にもヒビが入る

プロからたくさんのアドバイスをもらったが、なかなか白黒ハッキリしないため、実際に「心の浮気」を経験したパティーに意見を聞いてみた。彼女がうまく説明してくれるのは「友達」と「浮気」の複雑なライン。

いくら親密な関係を育んでいても、性的な関係を持たなければあくまでも「友達」だといって逃れることができるため、「心の浮気」だと責めるのは難しい。

だがしかし、パティーはこう話す。

「他に気がある人がいるせいで、あなたに愛情を十分に注いでいなかったり、避けたりしているのであれば、もちろん関係にもヒビが入るわ。

相手にどう扱われたいかによって、心の浮気の受け止め方も変わってくる。もし私が同じことをされても傷つかないのであれば、それは浮気だとは思わない。関係を持つ2人の見解によっても、解釈はきっと変わってくるわ」

プロや経験者からもらったアドバイスを参考にすると「外で育んだ親密な関係が、自身の恋愛に危険を及ぼすようであれば、浮気である」ということ。

もちろん曖昧な部分はあるので浮気かどうかを判定するには、まず「自分だったら傷つくだろうか」と問いかけてみること。もし自分が傷つくなら、少なからず相手も同じように感じるはず。

関係をうまくいかせたい、という気持ちが少しでもあるのならば、ふたりの努力が必要だろう。外に救いを求めた瞬間、浮気が始まるのだ。

Licensed material used with permission by Elite Daily
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