ハリケーン被害で連絡がつかないおばあちゃん。意外な方法で安否確認ができた!
ハイチでは800人以上の死者を出したと報じられた大型ハリケーンの「マシュー」。アメリカ南西部にまで上陸したとき、中西部ネブラスカ州のオマハに住んでいるエリック・オルセンさんは、フロリダ州に住んでいる87歳のおばあちゃんのことが気がかりでした。
おばあちゃんのクレア・オルセンさんの住まいは、ハリケーンの直撃地域。停電の影響もあり、クレアさんと2日間もの間連絡が取れず、安否がわからないままでした。
電話が通じなくて心配が募るなか、オルセンさんはあることを思いつきました。
そうだ、おばあちゃんの家に
ピザを注文してみよう
「警察に電話をして、保安官にも電話したんだけど、通じなかったんだ。だから本当に心配したよ。それで思いついたんだ。おばあちゃん家にピザを注文して、もし彼女が受け取ったら、生きてるってわかるんじゃないかって」
宅配ピザの配達員が
安否を確認!
そう思いついたオルセンさんは早速「Papa John's Pizza」に電話をして、配達員の人にこうお願いしました。
「おばあちゃんの家に着いたら僕に電話をして、彼女と話をさせてほしい」
そして、わずか30分後。クレアさんの無事を確認することができたのです。クレアさんは、電話が使えなくなっていて、連絡ができない状況だったとのこと。
お客さん一人ひとりに対応する
ピザ屋さんだからできたこと
オルセンさんは、後にこう語っています。
「警察や消防署じゃ、こうはいかないよね。でも、ピザ屋は30分でおばあちゃん家に行って、携帯電話をおばあちゃんの耳に当ててくれたんだよ。他の人にはなんで警察に電話して安否確認しなかったんだって言われるんだけど、僕だって最初はそうしたんだよ。ピザ屋への電話は最後の手段だったんだ」
100万世帯が停電して混乱が広がるなか、警察や消防に「30分以内にうちのおばあちゃんの安否を確認して電話をくれ!」なんて頼むのは、確かに難しいもの。
でも、普段から注文があった家を一軒一軒を訪ねて届けている宅配デリバリーだったら、話は別です。ピザ屋さんだからこそできた、即時の安否確認と言えますね。
ちなみに、ペパロニピザを受け取ったおばあちゃんは「とってもおいしかったわ」と味のほうにも大満足だったとのこと。