おばあちゃんがつくるマサイ戦士の「チカラめし」
いつだってあったかくて、やさしい、おばあちゃんの手料理。家族をひとつにするその味わい、世界の国々にはどんな“忘れ時の味”があるのでしょう。
50カ国の台所から、おばあちゃんの料理を伝えるガブリエーレ・ガリンベルディ(フォトグラファー)によるプロジェクト「In Her Kitchen」。第8回は、マサイの戦士のチカラめし。
【ケニア】
ノルミータばあちゃん
ノルミータばあちゃんは、ケニア南部マサイの村にある、泥と藁でできた小屋に住んでいます。キッチンは4つの石の上に乗せた鉄板があるだけ。ちょっとした土間のみです。
毎朝火を起こし、それを一日中絶やさないようにしています。村には250人が暮らし、牛やヤギ、犬など500匹以上の動物がいます。ノルミータばあちゃんは、村にいる9人の妻たちのチーフ。そして最年長の女性です。
生まれも育ちもこの村。料理をし、川からの水をくみ、薪集めはいつも彼女の仕事でした。19人の成人した子供たちと、40人以上の孫たちがいて、今でもみんな同じ村に暮らしているそうです。
ヤギ肉と野菜のコーンポレンタ
アフリカの国々で広く食べられているポレンタですが、白とうもろこし粉を用いてつくるのがノルミータばあちゃん流。
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