旅行先の晩ごはんに、地元のおばあちゃんの手料理という選択肢
せっかく旅行に行くなら、その土地ならではのものが食べたい。スマホで「(土地の名前)+おすすめ+居酒屋」と調べたことがある人は、きっとたくさんいるはずだ。そして同時に、その検索結果をいまいち信じきれないまま、もう疲れたしお腹も空いてきたし「まあ、ここでいっか…」と折り合いをつけたことがある人も。
私自身も、数え切れないほどそういう経験をしてきた。だから、先日渋谷にオープンした「100BANCH」でこのプロジェクトを知った時は、ただただ興奮した。それは…。
現地のおばあちゃんの
手料理を食べられる
認定NPO法人共存の森ネットワークの理事を務める、工藤大貴さんによるプロジェクト、その名も「Re:recipe」。郷土料理を取材してアーカイブを作り、これからの食文化や消費システムについて考えるプロジェクトだ。その一環として企画されているのが民食サービスというわけだ。
まだサービスは始まっていないが、現時点で構想されているシステムはいたってシンプル。まずは「Re:recipe」のWebサイトから民食を予約。当日は自治体による送迎サービスを利用できるので、1時間に1本だけの路線バスを待ったりしなくていい。おばあちゃんの家に着いたら、あとはおばあちゃんと楽しく会話しながら、おいしい郷土料理を楽しむだけだ。
郷土料理を楽しみながら
未来に残していくために
「Re:recipe」プロジェクトでは、この民食サービスのシステムを構築しながら、郷土料理のレシピと歴史をオープンソース化していくという。今は9月のWEBサイトのローンチに向けて、絶賛取材期間中とのこと。
こちらは、宮崎県高千穂町の高藤美津子さん。
神楽などの行事で作るという「煮しめ」を盛り付けているところ。豪華!
今夏は、
料理上手な田舎のおばあちゃんの家が三ツ星レストランになるかもしれない、民食サービス。旅行先の「食」が今よりもっと楽しくなって、郷土料理を未来へ残すサポートもできるーーそんな日がくるのも近いかもしれない。