栃木・益子町の郷土料理「ビルマ汁」ってどの辺がビルマなの?

栃木県益子町の田町地区、そのさらに一部の家庭で夏になると食べられる定番メニューがあります。その名も「ビルマ汁」。

この不思議な名前のソウルフードには、果たしてどんな由来があるのでしょうか。

本物のビルマ料理を
栃木・益子町で再現

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©2018 Makoto Kujiraoka

この「ビルマ汁」が誕生したのは、1945年。太平洋戦争でビルマ(現在のミャンマー)に出征していた飯塚潤一さんがビルマで食べたスープの味が忘れられず、帰国後にその味を再現しようと、日本で手に入る食材を使って作りあげたオリジナル料理だと言われています。

その味が近所の人たちに伝わって広がり、夏の家庭料理の定番として益子町で親しまれるようになりました。

益子町では、長く地元で親しまれてきたこの「ビルマ汁」を飲食店などでいただくことができます。お店によって洋風ビルマ汁、冷製ビルマ汁、麺のつけ汁、パンやご飯のつけあわせのスープなどアレンジされているので、食べ比べても面白そうですね。

ビルマ汁は
夏の定番家庭料理だった

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©2018 Makoto Kujiraoka

ビルマ汁は、赤く熟したトマト、ナス、インゲンといった夏野菜とジャガイモ、ニンジンを豪快にぶつ切りにして和風出汁で煮込んだもので、味付けはトウガラシとカレー粉。だしの効いた熱くて辛いスープは一度食べたら忘れられません。札幌のスープカレーにもどこか似ているかもしれませんね。

だしのよく染みた野菜はおかずとしてとてもご飯に合いますが、白いご飯を豪快にお汁の中に入れておじやにしてしまうのもまた一興。だしとスパイスがほどよく効いていて、汗だくになりながらもどんどん食が進みます。お店によってはビルマ汁を使ったスープパスタ、なんてものもあるそうです。

この地域では「ビルマ汁」が食卓に出るようになると夏の訪れを感じられる、季節の家庭料理として親しまれているのです。

購入は、肉の田口より。

Top image: © Makoto Kujiraoka
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