【奈良県】アレンジレシピも楽しい。平城京でも愛された「奈良漬」の魅力

奈良漬けは、白瓜やきゅうり、生姜などの野菜を酒粕で漬け込んだ漬物のこと。

その歴史は西暦700年代、奈良に都があった平城京の時代にまで遡ります。当時は現在のような日本酒を醸造する際に出る「搾り粕」ではなく、どぶろくの底に溜まった沈殿物が使われていて、名前も「かす漬け」と呼ばれていたそうです。

白瓜の奈良漬は、王様!

©2018 Takeshi Kimura

奈良漬は日本酒や味噌、醤油と同じ、自然発酵食品です。そのため、漬ける温度、期間、季節などで味が大きく変わってきます。漬けては1ヶ月以上寝かせ、酒粕を落としたらまた新しい酒粕に漬けて寝かし、を何度も繰り返すことで酒粕の旨味と香りが強くなるのです。

高級なものでは、約3年にわたってその工程を繰り返すとか。

白瓜の奈良漬は「奈良漬の王様」とも呼ばれていて、外はシャキシャキ、なかは柔らかい口あたりでほのかに甘く、酒の風味がほんのり漂い、白いご飯によく合います。定番のレシピはおにぎり、お寿司、うなぎの付け合わせなどでしょうか。

さらに細かく刻んで、玉ねぎやオイル、お酢などと混ぜればソースにもなるし、クリームチーズと一緒にパンやクラッカーと合わればオシャレなカナッペにも。

意外な「奈良漬」が
若い人にも人気

最近ではさまざまな奈良漬が開発されていて、奈良漬のカステラ、サブレ、クッキーなど、子どもや若い人にも人気のある洋菓子とコラボした商品も発売されています。

サブレ、クッキーには生姜の奈良漬を使うことで、酒粕の匂いが苦手な人でも食べやすいようにアレンジ。焼き菓子なので奈良漬に含まれているアルコール分は蒸発していて、子どもでも安心なのだそうです。

数ある奈良漬屋のなかには、柿やごぼう、にんじん、玉ねぎ、メロン、タケノコなど、珍しい奈良漬を販売している店もあり、奈良の街を散策しながら面白い奈良漬を探してみるのも面白そうですね。

©2018 Takeshi Kimura

購入は、山崎屋より。

Top image: © Takeshi Kimura
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