あわびやいくらだけに興奮してはいけない。岩手「海宝漬」の本当の味わい方

学生時代に教科書で学んだとおり、岩手県沿岸はリアス式海岸が発達し、古くから漁業が盛んな地域でした。

さらに三陸沖には南から黒潮が暖かい地域の魚を、北からは親潮が寒い地域の魚を運んでくるため、世界でも有数の漁場。数年前大ブレイクした連続ドラマ小説『あまちゃん』でフィーチャーされた舞台ですよね。

世界に誇る
「三陸」の漁場

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©2018 Kenji Fujimaki

春はめかぶ、夏はうに、ほたて秋にはいくら、冬はあわびが獲れます。

そんな誰もがうなづく海の宝、三陸の四季の味をギュギュッと詰め込んだのが「三陸海宝漬」なのです。

真に味わうべきは…
めかぶ!?

三陸沖は黒潮と親潮が交わることによりプランクトンが豊富で、「めかぶ」の養殖に適しています。また、リアス式海岸はその独特な地形から雨水が地中深く浸透し、ミネラル豊富な水として湾内に流れ込みます。そのため、他県で採れたものに比べ、肉厚で歯ごたえのある「めかぶ」が育ちます。

つい、高級食材であるあわびやいくらに目を奪われがちですが、実はめかぶこそが海宝漬の主役と言っても過言ではありません。

あわびには、三陸の海を知り尽くした中村家独自の技法「だまし煮」が使われています。これは、まだ熱くない状態の鍋に生きたままのあわびを入れ、天然水とお酒、藻塩を使って鍋の中に海を作り、あわびにとってもっとも居心地の良い状態で煮込むこと。

そうすることで、味がよくしみ込み、柔らかくプリプリした食感になるわけです。

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©2018 Kenji Fujimaki

購入は、中村家より。

Top image: © Kenji Fujimaki
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