【群馬県】これぞ本当のソウルフード。永井食堂の「もつっ子」

もともとソウルフードとは、アメリカ南部で黒人奴隷たちが、通常は捨てられる食材をなんとか食べられるように加工した料理のこと。

チタリングス(豚のモツ)やハムホック(豚のハムの切れ端)などがその代表例で、それが転じて「地元民に愛されている料理」という意味を持つようになった、と言われています。

ラーメン屋やコンビニにも?
群馬の人は「モツ煮」が好き

©2018 Takeshi Kimura

「ホルモンの語源は、放るもん(捨てるもの)」という俗説もあるように、博多のもつ鍋や山形県の馬モツなど、日本のご当地料理のなかにも、通常は廃棄されていた内臓肉を利用したものがたくさんあります。

群馬のモツ煮もまた、捨てられていた素材を活用した料理であり、本当の意味での「ソウルフード」のひとつ。じつは群馬はモツ煮専門店がたくさんあるだけでなく、ラーメン屋やとんかつ屋でモツ煮がメニューに載っていたり、過去にセブン-イレブンの限定メニューで売られたりと、地元民にとっては馴染み深い料理なんです。

元々「もつっ子」は
シンプルなスピードランチ

©2018 Takeshi Kimura

数ある群馬のモツ煮専門店のなかでも、地元のうまい店を知っているタクシーやトラックのドライバーに人気なのが「永井食堂」。味はもちろん、「席に座ったと同時に料理が到着する」と言われるほどクイックに料理が提供されるのも人気の秘密。渋川市の山間部にあるにも関わらず、今や行列ができるほど。

中身は豚の白モツとこんにゃくをピリ辛の味噌仕立てで煮込んだ、いたってシンプルなもの。ちなみに豚は全国5位、こんにゃくは全国一の生産量を誇る、ご当地食材でもあります。

もちろん、居酒屋的にお酒のおつまみとして食べてもOKですが、群馬のモツ煮はスプーンで具と一緒に汁をたっぷりと掬って、ご飯にぶっかけてかき込むのが正解。

もちろんドライブがてらお店で食べるのもオススメですが、「もつっ子」という商品名で永井食堂のモツ煮そのままの味を通販可能なため、遠方の方は自宅で群馬の魂に触れてみても良いのかもしれませんね。

©2018 Takeshi Kimura

購入は、永井食堂より。

Top image: © Takeshi Kimura
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