元ギャングが、タトゥーの消された自分の姿を見たら…
もしも、タトゥーのない自分の姿を見たら、その人はどんな反応をするのだろう。
そんな思いつきから、イギリスの写真家、スティーヴン・バートンは1冊の写真集をつくりました。彼は400時間以上もかけて、LAの元ギャングが全身に入れたタトゥーを“除去”したのです。
「Homeboy Industries」という、元ギャングへの教育や支援を行っている団体のメンバーがタトゥーを除去するプロセスを見て、このコンセプトを思いついたのだとか。
笑い、沈黙、涙。
「これは、深いストーリーになる」
参加者のMarcusは、タトゥーが取り除かれた自分の写真を見せられたときに、何と言ったら良いのかわからず、笑い出してしまったそうです。そしてその後、重たい沈黙が彼を包み込み、目には涙を浮かべていたのです。
その様子を見たスティーヴン。「これは深いストーリーになる」と。
この一連のプロジェクトのタイトルは「Skin Deep: Looking Beyond Tattoos(肌の向こうに:タトゥーを超えた眼差し)」。
タトゥーの与える印象だけでなく、元ギャングたちの痛ましくも、希望にあふれた「ストーリー」に焦点をあてようとしているそうです。
参加者は、男女27人の元ギャング。スティーヴンは172ページにも及ぶ写真集にまとめ、現在Kickstarterにて支援を募っています。
Licensed material used with permission by Steven Burton