きっとあなたも?外向的でも内向的でもない「両向的」な人の特徴
心理学者のカール・ユングは人格を「外向性」と「内向性」の2つに分類しましたが、実際、人間はもっと複雑なもの。統計上は、両方の性質を兼ね備えた「両向型」の人のほうが多いそうです。
「HigherPerspective」では「両向型」の内面と、その付き合い方を3つのポイントで紹介していました。
01.
アクティブだけど
充電期間が必要
「両向型」の人は、友だちとワイワイ騒いだり、旅行やビジネスと精力的に楽しんでるかと思えば、しばらく家に引きこもってみたり、ひとりでふらっと出かけたり。気の置けない友だちを誘うこともあるけど、大抵はひとりで過ごすことを選びます。
また、このタイプの人は内向的な人より長期間の充電が必要です。エネルギッシュに外で活動するためには、一人でゆっくり過ごすという時間も大切にしたいのでしょう。
いきなり引きこもられたら、何か落ち込んでるのでは?と心配してしまうかもしれませんが、ただ充電しているだけ。心のエネルギーが満たされればまた活動を始めるので、急に付き合いが悪くなったからと言って、嫌われたとは思わないでください。
02.
社交辞令のストレスは
友だちとの会話で解消
「両向型」は、相手がしたい話に合わせるのが得意です。そのため、職場や近所の人との世間話や社交辞令にもそつなく付き合います。
しかし、本当のところ世間話が好きではありません。どうでもいい話やちょっとした噂話、この手の話は人間関係を円滑にするために必要だとは思いつつ、時にははうんざりしてしまうことも…。
そんな世間話によるストレスを感じても、彼らにはとっておきの発散法があります。それは友だちや家族と、心から「楽しい」と思える話をすること。もし、「両向型」の家族や友だちがやたら話しかけてきたら、それはストレスを感じている時かも知れません。
03.
複雑な感情は
TPOをわきまえて表に出す
「両向型」の人は、内側で様々な感情が渦巻いています。しかし、態度や感情をどう表に出していくかは、TPOによって異なります。
ときには、ほんの10分だけひとりになってみたり、周りを一切無視して引きこもってみたり、必要であれば自分を殺してビジネスシーンや社交の場で明るく振る舞うこともできます。
さらに自分の心に余裕があるときは、信じられないほど親身になって他人の悩みにとことん付き合うことも。自分の内面とうまく付き合い、表に出す感情を使い分けるのが「両向型」の人なのです。
「両向型」の人が会話に積極的に参加しない場合は、無理に意見を求めたりせず、そっとしておけば、参加したくなったときに楽しい話題を提供してくれるはずです。
「外向性」「内向性」の傾向の偏りがあるにせよ、かなりの割合の人がどちらの面も兼ね備えて持っています。お互いの性質をあるがままに受け止めて付き合っていくことができれば、素晴らしい人間関係を築いていけるでしょう。