70〜80年代のスナップ写真を、「本人たち」で完全再現するカメラマン
写真には、たくさんの思い出やストーリーが詰まっているものです。
アマチュア写真家であるChris Porszさんは、70年代から80年代にかけて、イングランドのピーターバラやケンブリッジシャーなどの街で「見知らぬ人」の写真を撮っていました。
行く先々で出逢った、心動かされた人たちを収めたChrisは、ここ7年ほどで過去に出逢ったモデルたちを探し出し、もう一度同じ人たちを同じ構図で撮影しようと思い立ったのです。「REUNIONS」と名付けられた一連の作品は、「当時と今」を写した、たった2枚の写真なのに、そこにあるストーリーに思いを馳せることができます。
昔は恋人、今は夫婦。
かつて恋人だった2人は夫婦になり、今は2人の子供もいるそうです。
陽気な3人娘は
いまも変わらず!
後ろに映る「GIVE WAY」の標識まで再現されたこちらの写真。3人娘の友情は、今も変わっていないようです。
ピンクのモヒカンは永遠に。
こちらは、パンクロッカーのBadger Farcueがピザの早食いコンテストで優勝したときの1枚。
当時と同じく、ピンクのモヒカンでピザを頬張っていますが、建物は舗装された道路になってしまったようです。
風船ガムを
膨らます姉妹。
風船ガムを膨らましていた姉妹は、当時お母さんを待っていたのだそうです。今では彼女たちもそれぞれ結婚をして家族がいますが、2人とも近くに住んでいて、定期的に会っているのだとか。
走れ!走れ!
子供って、なぜだかいつでも走っていますよね。それを大人になった仲良し5人組に再現してもらった1枚。みんな楽しげです。
街のアイス屋さんは
パスタ屋さんに。
当時アイスクリームを売っていたGinoは、パスタショップをオープンして、娘と一緒に経営しているそうです。いまでは、4人の孫を持つおじいちゃん。
別れても、
気心の知れたふたり。
パンクスだった頃のふたり。そのあと街を出て旅をして、双子が生まれたそうですが、今はもうカップルではないのだとか。
それでも、気心が知れたふたりの関係性が伝わってきますね。
松葉杖から、杖に。
当時、バイクの事故で両足を骨折した彼は、松葉杖を。いまでは杖を。
自転車の少年と。
警察官だと思われる左の男性と、自転車にもたれかかる少年の一枚。あの時の少年は、こんなに大きくなりました。
友情の続く4人組は
同じ笑顔でハイチーズ
看板の前に座るには、大きくなりすぎた4人組。少年時代と変わらない笑顔に、思わず見ているこちらもほっこり。
なんだか幸せな気分になりますね。
Chris Porszさんは、このような「REUNION」を135枚(セット)も撮影。ここで紹介しきれなかった写真は、彼のWEBサイトや写真集でも楽しむことができますよ。