「女性とはどうあるべきか」。ママが娘のランチボックスに入れた名言イラスト
日本のお母さんたちは、お弁当のごはんの上に海苔でメッセージを書きますが、アメリカのお母さんたちはランチボックスに添えるナプキンに子供へのメッセージを書くようです。
米ロードアイランド州のメーガン・エルダーキンさんが娘のホールデンちゃんに描いたナプキンのイラストとメッセージが、「元気をもらえる!」と話題になっています。
ランチボックスの底には
いつもママからのメッセージ
「私は嵐を恐れない。航海の仕方は学んでいるのだから」
ーールイーザ・メイ・オルコット(作家)
エルダーキンさんは、フリーランスのイラストレーター。ナプキンに毎日イラストとメッセージを描いて、娘のホールデンちゃんのランチボックスにそっと忍ばせます。
フェミニストであるメーガンさんが描くのは、強く勇敢な女性たちと、その名言です。
「最も危険なフレーズは『いつもこの方法でやっている』と言うことです」
ーーグレース・ホッパー(海軍准将・プログラマー)
「すべての少女たちへ、自分の価値と力を決して疑わないでください。あなたたちは、世界中のあらゆる可能性と機会に恵まれるべき存在なのです」
ーーヒラリー・クリントン(元・米国務長官)
きっかけは
大統領選だった
作者のメーガンさんは、もともとホールデンちゃんが幼稚園の頃から、ナプキンに動物などのイラストと、ちょっとしたジョークを描いていました。その内容が変わるきっかけになったのは、先の大統領選だったと言います。
ヒラリー氏を応援していたメーガンさん親子にとって、アメリカ大統領選の結果は、ショッキングなものだったそうです。ホールデンちゃんは、移民の人々を思うと「アメリカで生きづらくなるんじゃないかな」と、動揺していました。でも、すっかり落ち込んでしまった母親のメーガンさんに対して、いち早く立ち直って励ましたのは娘のホールデンちゃんでした。
そのときの娘の姿に、メーガンさんは「マララ・ユスフザイのように勇敢であれ」という言葉を思い出したそう。そして、今度は自分が娘を励ます番だ、と思い立ったと言います。
歴史上の女性の勇敢な言葉が、元気を与えてくれる
はじめのうちは娘へのささやかな励ましでしたが、描いているうちに、メーガンさん自身も励まされたそう。
そして、その一部をFacebookにアップ。すると、メーガンさんの行動とメッセージに感銘を受けた人々が拡散し、多くの女性から「希望が持てた」「勇気が出た」などのコメントが続々届いたそうです。
「たかがランチのナプキンかもしれません。でも私の行動が、少しでも女性の平等な対話に役立つなら、恐縮ですが、とても栄誉なことだと思っています」