いつも脇役に徹してきたルイージ、逆ギレの「リアルマリオカート」
人気ゲーム「マリオカート」の世界観をリアルな実写で再現したこの動画。おっと、いわゆるゲームの実写動画と侮ってほしくない。そこには、双子の兄マリオとのあまりの境遇の違いに、運命のめぐり合わせが悪かった、とこれまで諦めてきた(と勝手に妄想)弟ルイージの心の葛藤が描かれている。
なんて言うには大げさだけど、とにかく一見の価値アリな“マリオ劇場”をどうぞ!
フルボッコから一転
鬼の形相と化したルイージ
スタートの合図と同時に縦横無尽に動き回る7台のカート、ただ一人ルイージを除いて。周りのスピード感にまったくついていけない防戦一方のルイージに、容赦なく攻撃が襲いかかる。なす術なくスピン、ライフの風船をひとつ、またひとつと失っていく。
「そんなことだから、いつまで経っても“脇役”って呼ばれるんだよ!」
ワリオの冷笑に、他のメンバーも追い打ちをかける。脇役、負け犬、双子の兄とは180度境遇が異なるサブ的扱い。やっぱり、これが弟ルイージの置かれている立場なのか。
「違うよルイージ、僕にとってあなたは脇役なんかじゃない」
笑顔の男の子はこう言い残すと、ルイージの元からふっと消え去っていった。もしかしたら、それは彼自身の心の幻影だったのかもしれない。
この瞬間、なにかが吹っ切れたルイージ。そして、誰も見たことのない本当の戦いが始まった…。
そして…因縁の兄弟と対峙
鬼の形相の後半戦、ここまでさんざん自分をおとしめてきた因縁の相手マリオとの兄弟決戦は、まばたき厳禁だ!
メイキングも合わせてどうぞ!
おなじみのヒット作をパロディで実写化したのは映像クリエイターのデビン・グラハム。Pokemon GOはじめ、これまでにもゲームの世界をリアルで再現する映像作品を数多く排出している人物だ。動画の作り込みもさることながら、脇役ルイージに焦点をあてたストーリーも傑作。大がかりなロケのメイキング動画も合わせてチェックしてほしい。