「逆再生動画」に込められた乳がん患者の本音
フランスの下着メーカーGaranceと、大手スーパーMONOPRIXが共同で制作したこの動画。公開から半年たっても、未だに多くの共感を読んでいるようです。
乳がんを患い悲嘆にくれる女性が、否定的な言葉を次々口にすることから始まります。けれど、動画にはある仕掛けが隠されていた……。
ぜひ最後まで。
乳房を切除について、
否定的な言葉を次々に投げかける
乳がんという病気について、これだけは言っておかなければいけない。
乳房を切除したあと、私たちはもう普通の女性ではなくなってしまう。
そう、それから信じないほうがいい。
それでもまだ、自分がセクシーだって実感したり、自分のプロポーションに自信が持てるなんてことを。
だって……本当なんだから。
乳房がなかったら、セックスアピールなんてできっこないもの。
だから……もう、考えるのは止めにしましょ。
以前と同じように日々を過ごして、なんでも昔みたいにできるなんて。
かわいいブラを着けたり、オシャレしたりなんて。
そう、気付くべきなのよ。
乳がんは“女性らしさ”を永遠に奪い去ってしまう病気だってことを。
だから、考えはもう捨てたほうがいい。
物ごとが変わるだなんて……。
深く傷つき、自信を失い、
自暴自棄になっているかのような彼女のメッセージ。
それを聞いて、あなたの中に芽生えたのは
憐れみですか?
同情ですか?
けれど、この動画にはある秘密が隠されていました。
動画クリップを逆順に再生してくと……
続きはぜひ動画で。
逆再生に込められた
もうひとつのメッセージ
どんなことだって物事は変わる。
考えは捨てたほうがいい、
乳がんが"女性らしさ"を永遠に奪うだなんて。
そう、気付くべきなのよ。
かわいいブラを着たりおしゃれしたり、
私たちは以前と同じように生きることもできる、
昔みたいになんだって。
だって、
また"セクシー"だって実感したり、
プロポーションに自信が持てるのだから。
そして、信じないほうがいい。
"切除"をしたあとはもう、
私たちが普通の女性ではないなんてこと。
これが、乳がんという病気について
言っておかなければいけない本当のことよ。
動画の中で彼女が口にしているのは、まったく同じこと。「Reverse(リバース)」それをまったく逆から彼女に語らせることで、ネガティブなメッセージが一転、女性たちを鼓舞するエールに変わるという仕掛けだったのです。