いくつ分かる？有名な「おとぎ話」を建物で表現してみた

赤ずきんちゃん、ピノキオ、三匹の子豚、シンデレラ、ピーターパン…。イタリアの建築家兼デザイナーであるFederico Babinaさんの手がけたイラストは一風変わっていて、いずれも有名なおとぎ話を「建物」で表現しているんです。

「ARCHITALE」と名付けられたこれらの作品を見るときに気をつけてほしいのは「物語に出てくる建物」ではなく、ストーリー全体を表しているということ。

少し分かりづらいかもしれませんが、まずはこの画像を見て、どのイラストがどのおとぎ話を表しているのか、想像してみてください。

では、さっそく答え合わせを。

素材の異なる家に、1・2・3のナンバリング。左には狼も佇んでいます。レンガの家は、さすがの安心感。

森のような柱を通っておばあさんの家にたどり着くと、そこに待っているのは狼。建物はバスケットとも、お婆さんのベッドとも赤い頭巾とも見えるデザイン。

これはイメージしやすいかも。羽根つき帽子の屋根に、先に窓のある長く突き出た部屋は、まさにピノキオのシルエット。

かぼちゃの馬車のような丸い形と、ガラスの靴、12時のタイムリミットなどがうまく組み合わせられていますね。

フック船長の船のイメージと、大人にならないピーターパンの無邪気さが組み合わせられた、秘密基地っぽい感じ。

トランプにティーパーティと、不思議の国のアリスらしいデザインがたくさん散りばめられています。木の根元に生えているのは、食べると大きくなるキノコでしょうか？

イバラに閉ざされた城で眠る、眠り姫。針が貫きつつ建物を支えているデザインです。

物語では、ひとつの小さな家に7人で暮らしていた小人たちですが、ひとり一棟の集合住宅的なデザインになりました。ひときわ大きいのは白雪姫の家。りんごのアイコンも忘れずに。

森を根城にするロビンフッドは、弓矢をかたどった家。悪い奴が攻めてきても、広いバルコニーから矢を射掛けて撃退できそうです。

ヘンゼルとグレーテルと言えば、お菓子の家。でも、意外にも洗練されたモダンな雰囲気に仕上げています。

アラジンは、分かりやすくランプで表現。バルコニーは魔法の絨毯をイメージしているのでしょうか？

四人と一匹が住むのは、ブリキの家。トタンのような壁面に、漏斗を思わせる屋根がレトロな雰囲気を出しています。

メアリー・ポピンズは、イギリス伝統のレンガ積みの家。傘の形をした風向計や、シックな街灯にも英国情緒があふれています。

何重にも重ねられた布団の下にある、たった一粒のエンドウ豆という物語が、そのまま建物の構造になっているデザイン。

真の王しか引き抜くことができない、とされる聖剣エクスカリバー。その上に魔法使いとの居住地に…。

アヒルを思わせるシルエットの家々に混ざる、ひとつだけ色の違う建物。

マッチの柱に支えられた家には、暖かく大きな暖炉があります。居住スペースは、マッチ箱を横から見たイメージになっていますね。

住んでみたいお家はありましたか？