科学をもっと身近に。ペーパークラフトで楽しむ「顕微鏡」

この世界には、目に見えない生き物がたくさん存在しています。生態系の中で重要な役割を果たし、ときに人間にも大きな影響を与えているそんな生き物たちを見る機会はなかなかありません。顕微鏡は何万円もするし、重くて大きいし…。

そんな常識を覆すプロダクトが「Kickstarter」に登場して話題を呼びました。それはなんととっても小さくて軽い「紙製」の顕微鏡。

まるで折り紙みたいな
ポケットに入る顕微鏡

Foldscope」と名付けられたこのアイテムは、折り紙でできたようなペーパークラフトの顕微鏡(しかも防水)。

紙を折って組み立てるだけで、肉眼では見えない小さな世界を楽しめちゃうといいます。

そんなの、大した性能じゃないんじゃないの?と思うかもしれませんが、倍率はなんと140倍。解像度は2ミクロンと、なかなかに高性能なんだとか。見ることのできる映像は、こんな感じ。

身の回りにこんな生き物たちがいることがわかったら、驚きや発見はもちろん、ちょっと感動すらしますよね。庭や植木鉢などで使えば、身近な「科学」に触れることができるというわけです。

その秘密は
極小球体レンズ

高性能の秘密は、特殊な球体レンズにあり。サイズは塩粒より小さいくらいで、この極小の透明な球を通して見ることで、光を大きく曲げ、より拡大された像を得られるのだとか。

コンパクトで手軽なのによく見える、ということで、使った人はみんな驚き夢中になってしまう様子。小さくて持ち運びに便利なので、好きなところに持っていけるし、おでかけ先で自然観察するのも楽しそうです。

肉眼で楽しめるだけでなく、スマホを使って記録に残したり、プロジェクション投影もできるというから本格的です。

パナマ運河やサハラ砂漠での野外テストも行われていて、通常のケアを守れば数年は使えるそう。

世界中に100万個の
出荷を目指す

すでに「Kickstarter」での資金募集は終了していますが、これまでに5万個の「Foldscope」を世界130ヶ国以上に届けていて、現在は100万個を目指しているとのこと。

科学へ興味を持つためには、机の上の勉強だけではなく身近な「なるほど!」が大切だというのが、開発者たちの信条。

子どもの自由研究だけではなく、大人の勉強にも使えそうな教材ですね。

Licensed material used with permission by The Foldscope Team
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。