一番やってみたいことは何?「25:5の法則」に学ぶこと
どうしても達成したい目標があるのに、目の前のタスクに追われ「なかなか手が回らない」と感じることはありませんか?そんな停滞期にエンジンをかけてくれる、ウォーレン・バフェットの「25:5の法則」を紹介しましょう。
「Elite Daily」のライター、James Clearさんが「今すぐ成長したい」と強く願うあなたに向けてまとめた記事がこちらです。
専属パイロットに伝授した
「3つのステップ」
マイク・フリントは、ウォーレン・バフェットの10年来の専属パイロットでした。過去に4名もの大統領を乗せてきた敏腕パイロットの彼が、キャリアにおける優先順位について悩んでいた、そんなとき。バフェットは、最も重要なものを見出すために効果的な「3つのステップ」を彼に伝授したと言います。
ステップ1:キャリアにおいて達成したい目標を25個書き出す。
ゴールは長期のものでも、一週間以内に終わらせたい短期のものでもOK。ステップ2:リストを見返して最も達成したい5個に丸をつける。
ステップ3:最も達成したい5個と、残りの20個にリストを分ける。
さらに、パイロットのフリントはこれを見て、すぐにこの5つの目標に打ち込むことをバフェットに話しました。
「ほかの20個はどうするんだ?」
バフェットはこう尋ねました。
「この5個が最も重要ですが、残りの20個も達成したい目標に変わりはありません。ただそこまで緊急性がないので、合間にコツコツと打ち込んでいけばいいと思っています」
と、フリント。
これに対して、バフェットはこう言いました。
「マイク、それは違う。丸がつかなかったリストは、重要な5個の目標が達成できるまで、一切取り組まないほうがいい」
「手放す」勇気
私は、シンプルが一番だと考えていて、いらないものを手放すことに快感すら覚えます。そうすることでいい習慣を身につけることができ、人生で大切なことが見えてくるから。
「もともといらないもの」を手放すことは、とても簡単な作業です。でも、なかにはメリットが少なくても大事にしてしまうものがあるでしょう。それを優先してしまうがために、「本当に達成したい目標」の進捗が滞ってしまったり…。
つまり、「大事でも有益でないもの」を手放すことが、最も難しいのです。
でも、あなたの行動は、良くも悪くも「結果」を導くということを忘れないでください。「重要度が低いもの」に時間と労力を当ててしまうと、本来優先すべきものに割けなくなります。
重要度の高い5つを完遂するために非常に役に立つのが、ここで紹介したバフェットの「3つのステップ」です。中途半端に終えたくないのであれば、残りの20に集中力を分散させてはいけない、ということを自覚させてくれます。
即時性のないものは潔く手放し、本当に必要なことだけに集中できる環境を作りましょう。究極の時間の持て余し方は、自分に愛情を抱いてくれないものに時間を割くことなのです。