薬用キノコたっぷりの「マッシュルームコーヒー」がブレイクの予感
ローストしたコーヒー本来のうまみを味わう、ごく一般的な飲み方のほかにもうひとつ、コーヒーに他の素材をブレンドし、付加価値をつけるスタイルが登場したのがここ数年の話。シリコンバレー式の食事法を本にまとめて大ヒットしたデイヴ・アスプリーの「バレットプルーフ・コーヒー(バターコーヒー)」もその一例だろう。
パフォーマンス向上が得られるかどうかは別として、いま、健康志向の欧米のトレンドセッターたちの注目を浴びるコーヒーがある。
キノコ+コーヒーは
どんな味がする!?
うまいマズいの話をいったん抜きにして、次なる一手の急先鋒がこの「MUSHROOM COFFEE」。その名の通り、このコーヒーにはの森で収穫されたキノコがたっぷりと入っている。
100%アラビカ種を用いたインスタントコーヒーに、乾燥させたヤマブシタケ(Lion's Mane)、カバノアナタケ(Chaga)、サナギタケ(Cordyceps)などをパウダー状にしてブレンドしたもので、含有量は全体のおよそ1/4程度だとか。開発メーカー「Four Sigmatic」によると、乾燥キノコ自体コーヒーとさほど変わらぬ香りだそうで、ほとんど気にならないというけれど…。
そもそも、コーヒーとキノコを合わせようという発想にギモンを抱く人もいるはずだ。けれど、これが健康茶やスープならばどうだろう。人間はもう1,000年も前からキノコを“飲んできた”ことには変わりない。
手つかずの森に自生する
ワイルドすぎるキノコたち
さて、コーヒーに使われるキノコの多くは森に自生する野生のもの(一部や野生に近い状態で自家栽培)。これがまたご覧の通りのワイルドさ!そのどれもが「薬用キノコ」と呼ばれるもの。
キノコの治癒効果や薬用成分については、古代ギリシャや中国をはじめ、ひろく世界中で研究の対象とされてきた。霊芝や冬虫夏草などは、漢方薬として日本人にも馴染みのあるもののはず。彼らがMUSHROOM COFFEEに目をつけたのも、この薬用性に他ならない。けれど、こうした効能うんぬんを抜きに考えても、キノコとコーヒーのミクスチャーというのが、やっぱりオモシロい。
飲み方もアレンジも
コーヒーそのもの
氷を入れてアイスで飲んだり、ホットミルクで割ってカフェオレにしてもいい。さらには、コーヒーだけでなくホットチョコレートも合うようだ。
キノココーヒーの波が席巻中
2012年、学生時代ルームメイトだったフィンランド人青年4人によって設立されたFour Sigmatic、2年後にはアメリカへ拠点を移し、わずか6年足らずで販売ルートを25カ国にまで広げたことからも、注目度の高さがうかがえる。
けれど、こればっかりは飲んでみないことにはオススメのしようがない。もしも興味を持った人は、オンラインから注文してみてはいかがだろう。