遠距離の「せつなさ」を描いたラブストーリー
結論からいえば、失敗に終わった遠距離恋愛。それを短文を添えたイラストで表現したSisiwAkoさん。26枚で構成されたせつないラブストーリーがFacebookで公開されるや、あっという間に10万近いシェアを集めた作品です。
共感の理由を解読しようなんて野暮なことかもしれません。でも、主人公のけなげさは、どこか欧米人女性たちに“刺さる”ものがあったのでしょう。
I miss you…
「LOVE」をワードに出さなくても、十分に「愛」を伝える表現力にも注目。むずかしい言い回しは登場しません。彼女の世界観をそのままに感じとってほしいので、和訳は最後にしました。
ねえ、会いたいよ…
ねえ。
覚えてる?
いっしょに過ごした日々を
しあわせだったひとときを
今よりもずっとマシだった…
それが悲しいの
毎週アナタに会うためだけに、何時間もかけて移動したっけ。
料理の勉強もして、
アナタが大好きな味もできるようになった。
離れていることが、もうガマンできなくって、時間を見つけては電話もした。
お金も貯めて、計画も立てて、
だから、とっておきのプレゼントも用意したの。
アナタのことだけを考えてた、ふたりのことだけを。
だけど…
アナタは傷ついていた。
だから私、どうにかして助けたかったの。
元気になってもらいたくて、
せいいっぱい、私のキモチを届けようとしていた。
バカみたい、それってムダだったんだね。
悲しいけれど、アナタはもう私とおなじキモチじゃなかった。
アナタの心がもう、よそに行ってしまったことが悲しかった。
どうして、アナタのキモチを留めておけなかったのか、それを考えるのがつらくて。
ねえ、会いたいよ…
ふたりで過ごしたかけがえのない時間がなつかしい。
もうそれも叶わないってことが、ただただ苦しい…。
でも、どうかしあわせになってね。
だって、ずっとそうだもん。最初っからアナタがしあわせでいてくれたら、それでいいって思ってたから。