理想と現実のギャップに苦しんだ女性ライターが語る。「幸せを見つける方法」

子供の頃は夢いっぱいだったのに、自分の思い描いていたような人生を歩めていないーー。

そんなふうに感じている人には、ライターのMichelle Cadieuxさんが「Elite Daily」に寄稿した手記がヒントになるかもしれません。

大学卒業後、大手アパレル企業で働きながら実家で生活を送っていた、というMichelleさん。自分が思い描いていた人生のビジョンと現実のギャップに悩んでいたそうです。

そんな彼女が、再び自分の人生に幸せを見出した経験を語っています。

自分は
「ありふれた存在」なんだ

現実は、あっけなくバラバラに崩れ去ってしまったわ。

私は大学を卒業したあと、すぐに社会に出る準備をしていた。でも、誰も私にやりたかった仕事を与えてはくれなかったの。私は実家で両親と暮らしながら、どうにか最低限の収入で生活していた。25歳のころは「Forever21」で働いていたけれど、とても苦痛だった。

自分は特別な人間ではなくて、大学の卒業証書っていう高価な紙切れを握っているだけの平凡な20代だってことを思い知ったの。

文字通り「ありふれた求職者だ」って採用担当者に言われたわ。それは屈辱的だったし、私は打ちのめされた。

夢と現実があまりにかけ離れていて、わたしは軽い鬱状態になってしまったの。「しばらく、ステキな仕事を見つけられることはないんだ」っていう事実を認められるまでには、数ヶ月かかったわ。

期待を抱くことで
見失ってしまうものもある

でも、少しずつこの生活にも慣れてきて、同じような経験をしている人と話す機会が増えてくると、社会のいろいろなことがよく見えるようになってきたの。わたしはもう、自分の期待と現実のギャップにうんざりすることもなかった。

それに、未来ある10代の若者のためにTシャツを畳む…みたいな地味な仕事も、楽しめるようになってきたの。

この経験を通して学んだわ。「期待」はときに、私たちの幸福を脅かす、ものすごいパワーを持つこともあるんだって。もちろん、絶対ではないけど、そうさせたらダメなの。

でも「期待をするな」っていう
単純なことじゃない

「期待」って、大きな箱のようなもの。あなたの将来の夫や、仕事での昇進、次の休暇のための箱。大きさも素材も色も、すべて違っているの。いくつかの箱はもう開かれているだろうし、中を覗くことができるものや、まだ作りかけのものもある。

その箱を開いたとき、自分が作ってきた箱のパッケージと中身が全然違うっていうこともあるわ。パッケージが綺麗であればあるほど、中身とのギャップにガッカリしてしまう。 そんなときは当然、混乱したり失望したりするわ。

皮肉っぽい人たちは、「幸せになるための鍵は、まったく期待をしないことです。そうすれば決して失望することはありません」なんて言って笑う。でもこの解決策はあまりに単純で理想的すぎて、うまく飲み込めないのよね。

私たちは、未来に期待する機能をオフにできるマシンじゃない。人間だから、どうしても自分の箱を綺麗に飾り付けてしまうでしょ?みんな生まれた瞬間から、いろんな映画や言葉に触れてきていて、心を揺さぶられてきたわけだしね。

大切なのは、見極めること

期待の箱を掴んだら、少し離れたところから改めて選んでみて。

箱の表面や、線や角をしっかりと調べるの。それができたら、今度は近づいて見て欲しい。そうすれば、その箱はあなたがひとりで作ったものじゃないってことに気がつくと思う。テレビ、メディア、ポップカルチャー、InstagramとFacebook、様々なものでできているから。

箱のパッケージがとてもよく見えるのは、なぜだと思う?それは、外見や地位に敏感な文化で生きていると、素晴らしい人生や栄光のイメージが固定されてしまって、無意識のうちに自分自身を幻想郷に住まわせてしまうから。

期待が幻想に陥ると、それは危険なものになっちゃうわ。これが問題の原因。

私たちは、自分の人生に本当に必要なものは何なのか考えて、将来に期待しないといけないの。

期待と幻想を履き違えない

幻想の期待を抱いていると、実際の経験がそこまで輝かしいものじゃなかったときに、混乱と不満に繋がってしまう。

あなたがもし、私みたいなロマンチストで夢見がちな人なら、きっと未来は虹色に輝いているって信じ込んじゃうと思う。あなたが夢中になる彼氏は、地球上で一番優しくて、毎晩ちゃんと連絡をくれて、あなたがしてほしいことはすべてしてくれる、なんてことを想像する。

でも、実際そんなことは起こらない。

「自分の箱」を
きちんと見てあげること

未来へのフワフワした期待は、おとぎ話みたいなもの。目を閉じて、一時的に現実逃避をするための場所ね。

私たちが現実的なロマンス、キャリア、個人の目標を見極めるためには、本当にその期待が不可欠なものなのか、きちんと考えなくてはいけないわ。

自問自答をすること。そうして期待をコントロールすることができたら、それは代えがたい貴重な感覚になる。現実が期待通りに整っていないときでも、不安や不満を抱かずに済むようになる。

自分の「箱」をきちんと見てあげてほしい。きっと、絶望することなんてひとつもないはずだから。

Licensed material used with permission by Elite Daily
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