ひたすら、月の重力を感じる「暇つぶし」

1969年、アポロ11号の船長ニール・アームストロングは、人類で初めて月に降り立ちました。そこで発せられた言葉は、今に至るまで語り継がれています。

「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」

以来、月に到達することは多くの人の憧れ。いつか月面の気分を味わいたい。重力は地球のおよそ1/6っていうけれど、どんな感じなんだろう?

そんな月での重力を机の上で手軽に体感できる、少年心あふれたプロダクトが登場しました。

月の重力で動く
「MOONDROP」

内容は超シンプル。棒にパイプがはまっていて、ひっくり返すとパイプが落ちる。このパイプの落下速度が、月での落下速度と同じになるように設計されています。言ってしまえば「ただそれだけ」のプロダクト。

何でこんなものを作ったんだろう?開発者のクリストフさんに聞いてみました。

「小さい頃から月に憧れていたんだ。だから机の上で月の気分を味わうことができないかって、ずっと考えていた。自分の手の中で月を感じられるなんて、ワクワクしないかい?

とのこと。必要性なんて考えないこの潔さ、心がくすぐられません?

物理学の専門家がつくった
究極の暇つぶし

こちら、作り自体はなかなか凝っています。レンツの法則という物理現象を利用し、ネオジウム磁石とアルミニウムのパイプを通じて渦電流を発生させ、ブレーキ効果を生み出し…と、素人にはちょっと理解が及びません。

それもそのはず、開発者のクリストフさんは大学で物理を勉強し学位も得ている、その道の専門家。彼曰く「設計は簡単だったよ!」とのこと。この才能のムダ遣い感がたまりません。ちなみに月だけでなく、火星の重力を再現したバージョンも作っています。

どんな使い道があるんだろう…という疑問には、オフィスや自宅での「暇つぶしにピッタリ」と、答えもド直球。ひたすらプチプチをつぶすのと、同じような感覚でしょうか。

クラウドファンディングで
目標金額の1,900%を達成

このMOON DROPは、現在Kickstarterで支援受付中。5,000ポンド(約70万円)の目標額に対し、95,000ポンド(約1,300万円)が集まっています。その達成率、なんと1,900%という、大人気プロダクト。

価格も今なら19ポンド(約2,700円)とお買い得(?)。少年心がつまったこの商品、あなたは欲しい?

Licensed material used with permission by MOONDROP
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。