こんな華やかなハンカチ、男性が持ってもいいじゃない。
お気に入りのハンカチです。
水彩画のような、淡く重なった色合いが綺麗でしょう。これを持っていると、周りの人からおばあちゃんみたいだねって言われるんですけれど、これは男性が描いたものなんですよ。
この絵は、イラストレーターの黒木仁史さんの作品です。
黒木さんの作品は『commons&sense man』という雑誌で初めて見かけてからファンになり、度々展覧会へ足を運んだりと、ずっと応援しているんです。写実的で、すごく格好いいなあと。
高い金額を払ってアートを手にすることは、僕にはまだ早いと思っていたので、こんなふうに気軽に作品を持ち歩けることが嬉しいんです。
ただ、自分だけの特注品というものに憧れがあったので、アーティスト作品なのに名前を刺繍してもらうという、ちょっと間違ったことをしちゃったんですけどね(笑)。
もともとハンカチは、実用的なものとして無地やストライプなど、シンプルなデザインを使っていたのですが、たまには、こういった華やかなデザインも素敵ですよね。
思い入れもある特別な絵柄なので、これからもハレの日専用として使っていきたいです。
真子拓也/「gallery AELU」店主
1980年、長崎県出身。食やアート、デザイン好きが高じ、レストランやカフェでの勤務後、建築事務所を経て、南青山のインテリアショップCIBONEのアート、カルチャー部門に従事。現在は器のギャラリー兼ショップ「gallery AELU」に勤務。http://www.aelu.jp/
Photo by 元家健吾
今、僕らがリアルに使っているもの、使えるもの。『ビー』の記事は、毎日1本公開中です。