「いい涙」は、あなたを強く、健康的に、そしてクリエイティブにしてくれる。
無意識に「泣くこと」を、我慢したり避けたりしていませんか?
「Elite Daily」の女性ライター、Candice Jaliliさんも、そんな涙を見せるのが嫌いなひとりだったと言います。ただ、あることをきっかけに、お世辞にもかわいい涙とは言えない、嗚咽が出るくらい激しく、鼻水も出るくらい泣きじゃくった結果、自分でも驚くほどスッキリしたと言います。
泣きたいときにいつでも泣けること。それは、どれほど素晴らしいことなのか。「いい涙」はあなたを強く、健康的に、そしてクリエイティブに成長させてくれるはず。
01.
涙は、悲しみからの健全な出口
感情を長い間ため込むと、それらはいろいろな方法で表に出てきます。それは大抵、見苦しい光景で、可愛らしいものとは言い難いでしょう。たとえば、朦朧とした怒りのなかで、部屋中に激しく皿を投げ飛ばす自分の姿を想像してみてください。
泣きたいときは、泣いてください。感情を外に押し流して、すべてを終わらせるのです。
02.
涙は、あなたを本当の自分にリンクさせる
あなたは、自分の感情を認識する必要があります。そして、あなたは必要な涙を流すでしょう。
多くの人が、本当の自分の感情さえも忘れてしまうくらい、毎日を忙しく過ごしています。「自分の行動」は認識していても、「自分の感情」は理解しているでしょうか?
1分間 (または、1時間か1日) をかけて泣くことで、あなたは再び自分自身と調和できるのです。この涙は、あなたに「自分はロボットのような存在ではない」ということを、思い出させてくれます。
03.
涙は、クリエイティビティの源
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、アーネスト・ヘミングウェイ、アン・セクストンなど、最高のクリエイティビティを発揮した人たちの一部は、最高に感情的な人でもあります。
良い涙を通して自分の感情を受け入れることは、しばしば、創造性の火花へとなります。
04.
涙は、あなたの優しさを示すサイン
涙を流す瞬間が、しばしば公共の場であることも。 (あなたも、私のように自分の弱さをさらけ出せるようになれば、公共の場で泣くことだって決して恥じる必要はないのです)。
人の目の前で泣くのは、気まずく感じるかもしれません。でもこれは、あなたがどれだけ優しい人なのかを示す、効果的な方法でもあります。
さらに、あなたの涙のきっかけはとても意外なものかもしれないし、もしそうなら、自分にとって重要な新しい何かに気付けることでしょう。
05.
涙は、気分を高めてくれる
もしかしたら、これが一番重要なことかもしれません。涙は、最高に気分を良くしてくれます。
感情をため込むことは、痛みを伴う可能性もあります。涙は、その負荷をあなたの肩から降ろしてくれるのです。
たとえ無様でも、ポジティブな1回の涙は、ネガティブな要素を取り除き、幸せな気分を取り戻してくれるでしょう。
06.
涙は、弱さを見せる「恐怖」をなくす
大人になり、より高い社会性やポジションを手にしている場合、涙はときに「弱さ」と関連づけて判断されてしまうことがあります。でも、どんなに無様でイヤなことでも、自分の弱さをさらけ出すのは必要なことです。
他人に正直であろうとする前に、まずは自分自身に正直になる必要があります。
07.
涙は、心の浄化剤
医学博士のジュディス・オルロフは「Psychology Today」にこのような記事を発表。
「ミネアポリスのラムゼーメディカルセンターに勤める、生化学者で 『涙のエキスパート』でもあるDr. ウィリアム・フレイによると、反射性の涙の98%は水ですが、感情が原因で流れ出る涙には、泣く行為を通して体から分泌されたストレスホルモンが含まれています」
つまり涙は、あなたの気持ちをかき乱す「毒素」を体外に排出するのです。
08.
涙は、人間らしさを実感させてくれる
長い間感情を抑え続けると、まるで自分がロボットであるかのような錯覚に陥ります。何かを心の底から実感するということがなく、初期設定モードで人生を送り続けているような感覚すら覚えます。
そんなとき、自分が生身の「人間」であることを思い出すための一番いい方法が、いい涙を流すことなのです。