NYとサンパウロ。離れて愛し合うふたりを繋いだのは「アルファベット順のポストカード」
ニューヨークとサンパウロ。海を越えて遠距離恋愛をしていた、デザイナーのNeiさんとKateさん。
そんなふたりはちょっと小洒落た方法で、お互いの愛を確かめ合っていました。それは「アルファベット順にポストカードを送り合うこと」。
「A」から始まる
愛の軌跡
彼らはニューヨークで出会って惹かれ合い、デートをするようになりました。
しかしそのうち、Neiさんが祖国ブラジルのサンパウロに帰国しなければならなくなります。遠く離れることを余儀なくされてしまったふたり。
離れていても愛を確かめ合いたいカップルは、文通を始めます。当時タイポグラフィに夢中になっていたふたりは、それぞれの街でアルファベットを見つけて、Aから順番にポストカードにして送り合うことにしました。
「愛する人と作るアートって
ロマンチックじゃない?」
Neiさんは、文通を重ねていた頃のことをこのように振り返ります。
「インターネットを通じて連絡を取るのは簡単だけど、好きな人に何かを伝えるために手間を惜しまないことは素晴らしいなって思ったんだ。僕らはデザイナーとして、ふたりでクリエイティブな活動をしているという自覚もあった。愛する人とアートを創り上げるのって、とてもロマンチックじゃないかい?本当に幸せだったよ」
Neiさんは1年間のブラジル帰国を経て、現在は再びニューヨークに拠点を戻して活動を続けています。Kateさんとはもう恋人同士ではなくなってしまったそうですが、今も仲の良い友人として付き合いが続いているそうです。
ポストカードは今も、ふたりの最高の思い出として残っています。