1時間で1,000本乗れる。サーフィンがあっという間にうまくなるプール
サーフィンは、数あるスポーツの中でもかなり上達が難しい類だと思う。だって、訪れるポイントの地形によって割れる波の形はまったく違うし、同じポイントでもウネリの向きや風向き、風速によって日々コンデションが変わる。
「よし、今日はいっぱい練習するぞ!」と鼻息荒く海に向かったのに「ぜんぜん波ないじゃん!」という肩透かしも当然ある。
波がいいならいいで、そんな時、海の中はディズニーシーもびっくりの混雑必至。「ワンマンワンウェーブ(一本の波には一人しか乗れない)」というルールがある以上、そんな中で2時間海に入っていても一体何本乗れるのか…プロサーファーならいざ知らず、なんだかみんな殺伐としていて怖いし、初心者だと「1本も乗れなかった…」なんてザラ。
サーフィンを始めてみたけど、このような理由から、波に乗る快感を知る前に挫折したという人も多いかもしれない。
完璧すぎる波を生み出すプール。
そんな経験のあるすべての人、そしてこれからサーフィンを始めてみたいと思っているすべての人に夢と希望を与えてくれるのが『Wavegarden Cove』、人工で波を起こすプール「Wavegarden」の進化版だ。「なーんだプールか」と思うことなかれ。その波のクオリティはちょっと尋常じゃなさそうだ。
それは、波を知り尽くしたトップオブトップサーファーたちがこの波に乗っているときの、なんとも嬉しそうな笑顔が物語っている。
波の種類とサイズ、自由自在。
コレのすごいところは、世界初・あらゆるタイプの波質を生み出せるプールだということ。これまでも人工波を起こす施設はあった(日本にもワイルドブルーヨコハマとか、宮崎のオーシャンドームなんかがあったものだ)。でも、波質を出し分けることなどできなかった。
Wavegarden Coveは、初心者にぴったりの傾斜の緩い小さな波から、波が切り立って掘れ上がり、チューブになる波まで自由自在。
特に中級者以上のサーファーのお悩みは、チューブに入りたくても、そんな波はサーフトリップで外国に行かないとなかったり、エアリアルを練習したくても、空中に飛び出すコツをつかむまでにはかなりの時間がかかったりすること。Wavegarden Coveは、そんな中上級者のレベルアップにももってこいというわけだ。
本気であっという間に上手くなる!
さらにさらに。
同じく「パーフェクトすぎる人工波を生み出す」として昨年業界を席巻したケリースレーターのウェーブプールが、1本の波を起こすのに6分以上かかると言われているところ、Wavegarden Coveはなんと1時間に1,000本もの波を生み出す能力を兼ね備えている。1分間に換算すると、16本強。これなら待ち時間がまったくなく、波の取り合いで喧嘩になることもなく、大勢で楽しめてしまう。
Wavegarden Coveを体験した元ワールドチャンプのガブリエル・メディーナ(ブラジル)も、「もう太ももがパンパンだよ!」と嬉しい悲鳴を上げている。
と、いうことは。
仮にこのプールを独り占めして、毎日2時間サーフィンしたとすると、1分に1本乗ったとして、1日120本。
1週間で840本。
1年で43,800本。
3年で131,400本。
例えば3歳でサーフィンを始めた20歳のプロサーファーが、毎日30本の波に乗ってきたと仮定すると、人生で乗ってきた波の本数が、だいたい186,150本…。トッププロにはまだ足りないけど、いいセンは行ってる。Wavegarden Coveがあれば、今からオリンピック目指せちゃうかも?
ただ。今のところ日本国内に出来る予定はなく、体験するにはオーストラリアやアメリカ、スペインなど海外に行くしかないみたい。
だれか〜、Wavegarden Coveをぜひとも日本へ!!