「お父さん」という、愛すべき裏切り者について。
大好きだったり、ちょっと複雑だったり、一緒に住んでいたり、今は離れて暮らしていたり、お父さんへの想いはきっと人それぞれでしょう。
「The School of Life」で紹介されているのは、そんなお父さんについて改めて考えてみたくなる動画。
みんなが「お父さん」を
求めてきた
Image by The School of Life
強くて、頭が良くて、優しくて、そしていつだって自分の味方でいてくれる。人生に迷ったときはそんな「お父さん」みたいな存在がいてほしいと思ってしまう。
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そんな気持ちは昔からあったのか、古代ギリシアではゼウスが、キリスト教では神が、ドイツ神話ではオーディンが「父」と呼ばれてきました。
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現代においても、アメリカ建国の「父」、イタリア統一の「父」、といった言い方に、その名残りを見ることができます。
なんでもできる
頼りがいのある存在
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私たちは、とても弱い状態で生まれてきます。誰かに守ってもらわなければ、生きていくことができません。
そんなとき、お父さんの存在は偉大です。小さい頃は、お父さんはなんでも知っていて、できないことは何ひとつなくて、困ったときはいつでも助けてくれる、そんな存在に感じられます。
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でも、小さい頃にお父さんの愛を十分に受けられないと、大人になってもお父さんを追い求めてしまうようになることがあります。
お父さんが自分以外の兄弟姉妹ばかり可愛がっていたり、離婚して出て行ってしまったり、早くに亡くなってしまったり…。
お父さんの存在は、それほどまでに大きいのです。
子どもはお父さんに
必ず裏切られる
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しかしいずれにしても、遅かれ早かれ、子どもはお父さんに裏切られることになります。
自分のためになんでもしてくれる、完璧なお父さん。そんな風に感じていたお父さんも、すべてのことから自分を守ってくれるわけではないのだ、と悟るのです。
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あなたも成長し、ある日、思っていたほどお父さんは万能ではなかったことに気づくのです。でも、それは当たり前のこと。この世界に完璧な人間などいないのですから。
神話の時代に信じられていたような完璧なお父さんは、いいお父さんとは言えません。なぜなら良いお父さんとは、むしろ自分が子どもが思うほど強い存在ではないことをきちんと伝え、自立を促す存在であるべきだから。