ピンクの髪の毛が、彼女に生きる気力と希望を与えた。
Scintillaさんの右足に骨肉腫が見つかったのは、2011年のこと。当時高校2年生だった彼女は、ほぼ1年間治療に専念しました。生き抜くために──。
できる限りのことは何でもしました。化学療法から転移を防ぐための人工関節、ヒザを開く手術まで。その結果、徐々に快方に向かっていったそう。
ところが5年後、もっとも聞きたくなかった事実を医者から告げられたのです。
ピンクの髪が
気力と希望をくれた
癌は完治しておらず、それどころか、肺や脊椎にまで転移していました。
抗がん剤治療をはじめ、体力低下や副作用に苦しむ日々。肺機能は低下し、歩くことさえも一苦労。キッチンまでの距離も、マラソンを走り切らなければいけないような感覚だったといいます。
「仕事もできない。学校にも行けない。趣味も諦めなきゃいけない。外出は誰かに付いていてもらわないとダメ。それでも、1番イヤなのは孤独になってしまうこと。みんなに忘れられた気分になるの。
でも、私はすごく幸せ。仲良くしてくれて、いつも励ましてくれる友だちがいるから」
その友だちの1人が、ヘアスタイリストのKat Collettさん。どんなに過酷なことでも立ち向かっていく心意気に感化され、髪を染めてあげることにしたのだとか。
上の動画。鮮やかなピンク色を見たときのScintillaさんの表情に、本当に胸を打たれました。
「Katのおかげで、いつ自分を見ても嬉しい気分になれる。この髪から大きな力をもらったし、希望も持つことができたの」
Licensed material used with permission by Kat Collett