「ボクにもできることがある」。がんと闘う少女のため2年間髪の毛を伸ばし続けた少年
メリーランド州に暮らす10歳のトーマス・ムーアくんは約2年間、一度も髪の毛を切らず、このボサボサ頭。けれど不精なわけでも、ヘアカットのお金が無いわけでもありません。彼はある決心の元にロングヘアを貫いていたのです。
ボクの髪の毛で
カツラを作ってあげて
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ちょうど2年前、当時8歳の少年は母親のFacebookに流れている動画を目にしました。映し出されていたのは、髪の毛のない自分よりも小さな女の子。抗がん剤治療の副作用で髪の毛を失った同年代の子どもたちを目にする彼の衝撃は、トーマスくんの意志を固めるのに十分すぎるものだったようです。
この日以来、彼は髪の毛にハサミを入れることを断ちました。
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ところで寄付をするためには、ただ闇雲に伸ばせばいいというものでもなかったようです。実際トーマスくんの髪質はフサフサのウェービーヘア。縮れが強く、伸びるにつれ、いわゆるアフロヘア状態に。そのためときにはコーンロウに編み込んで、かつら製造に向くようできるだけストレートヘアになるよう努めるなど、気配りも必要だったんだとか。
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そして2年、およそ40センチの長さにまで伸びた髪の毛をバッサリ。大切に伸ばし生やしたトーマスくんの髪の毛は、3人分のかつらを作るのに十分な量に。
今回、叔母のリンさんが自身のTwitterにトーマスくんの2年間に渡るプロジェクトを投稿したことで大きな反響を呼びました。が、「がんと闘う子どもたちに自分の髪の毛を寄付しよう」。欧米では、がん治療により髪の毛を失った子どもたちのため、同じ子どもたちが髪を伸ばして寄付するチャリティ活動が盛んに行われています。
他人のために自分ができることをする──、そんなボランティア精神が幼少期から培われていることもステキですよね。
Licensed material used with permission by amber lynne