がん治療の道を選ばずに旅に出た、90歳のおばあちゃん

2015年9月のこと。ノーマさん(90歳)は、67年間一緒に連れ添った最愛の夫を亡くしました。そして、その2週間後に自分の体ががんに蝕まれてることを知ったそうです。医師から説明を受けた彼女は、治療方針についてこう答えました。

「わたしはもう90歳。旅に出るわ」。

これには医師だけでなく、家族みんなビックリ。とても困惑したそうです。が、彼女にとっては、助かる保証のないがん治療をうけることや、夫のようにホスピスで余生を過ごすことはもちろん、最愛の人がいない自宅に留まり続けることさえも辛い選択だったようです。

彼女の強い意思を理解した家族は、全力でサポートすることを決意。荷物をまとめて車を走らせました。幸いノーマさんは元気そのもの。「ただ毎日ひたすら進むだけよ」と、「Good News Network」にコメントしています。力強いですね。

2016年3月4日、ノーマさんと家族はジョージア州のティビー・アイランドを訪問中だそう。キャンプ場で車イスを押すのがいい運動になっているそうです。観光地を巡るほか、読書したり、iPadでゲームしたり、編み物にパズルなど、好きなことをして自由を謳歌している様子。

娘のレイミーさんによると、出発後のお母さんの体調はどんどん良くなっているように感じるといいます。素敵な旅を一日でも長く続けて欲しいですね。

Licensed material used with permission by Driving Miss Norma
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。