坂本龍馬が日本に残した「10のキャリア論」
17歳の時、ペリー率いる黒船と出会い「このままの日本ではダメだ」と立ち上がった坂本龍馬。幕府を倒して、天皇の下に統一された国家が必要だと考えるようになり、薩長同盟を結ばせ、大政奉還という大変革を日本にもたらした彼の思想は、死してから150年経った今でも、働き方にヒントを与えてくれます。
ずっと望んでいたものの、一度もこの海外に足を踏み入れることなく33歳で暗殺されてしまったけれど、彼が起こした明治維新のプロセスは、今でも海外で評価され続けているのです。
今年5月に、徳川幕府が生まれた経緯や、当時の皇室の位置づけなどを説明したうえで、明治維新に至る過程を紹介した動画がUPされました。ここでも、彼らの賢さと勇気ある行動に、海外から数多くのコメントが寄せられています。
今までTABI LABOで記事にすることはなかったけれど、もうすぐ坂本龍馬の命日。今回は海外の偉人の名言ではなく、今の日本をつくる大きな役割を担った彼の残した名言のなかから、“働き方”に通ずるものを紹介します。
01.
事は十中八九まで自らこれを行い。
残り一、二を他に譲りて功をなさむべし。
仕事というものは、八分までが困難の道であり、あとの二分は誰でもできる。だから最後の功績は、他人に譲りなさい。それでなければ、大きな成功は収められない。という意味だと言われています。
02.
俺は着実に物事を一つずつ築きあげてゆく。
現実に合わぬことはやらぬ。
03.
偏見を持たず。
相手が幕臣であろうと乞食であろうと、
教えを受けるべき人間なら俺は受けよう。
04.
俺は議論はしない。
議論に勝っても、人の生き方は変えられぬ。
05.
慎重もええが、思いきったところがなきゃいかん。
慎重は下僚の美徳。
大胆は大将の美徳。
06.
世の既成概念を破るのが、真の仕事。
07.
人間、不人気では何も出来ん。
いかに正義を行なおうと、ことごとく悪意にとられ、
ついにはみずから事を捨てざるをえない。
08.
暗ければ、民はついて来ぬ。
09.
奇策とは百に一つも用うべきではない。
九十九まで正攻法で押し、あとの一つで奇策を用いれば、みごとに効く。奇策とはそういう種類のものである。
10.
何の志も無きところに、ぐずぐずして日を送るは、実に大馬鹿者なり。
「人おのおのが志を遂げられる世の中に、したいものだなぁ」。坂本龍馬は、こんな言葉を残しています。未来の日本を切り拓くために、命をかけて改革を起こした人。
150年がたった今でも、言葉のなかに残る彼の意志や覚悟の重さは、今日を生きる日本人の心に響くものがあります。