「なぜ、ザ・ノース・フェイスが特別なのか?」は、このジャケットのファスナーだけでもわかる。
先日、〈THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)〉の展示会で、“ノースのスゴさが一番わかるアイテムってどれですか?”と担当の方に聞いてみた。
我ながらアホな質問だが、アウトドアウェアやプロダクトってどれもこれも機能的で、すべてが魅力的に見えてしまう。プロフェッショナルからも愛されている〈THE NORTH FACE〉なら、素人の僕でもスペシャルな部分を垣間見れるかもしれないと思った次第。
その際、一例として紹介してもらったのが、この「GTX Pro Jacket」だ。
ブランドのなかでも最上級に位置されるスペックを誇る、つまりプロユースな「SUMMIT SERIES(サミットシリーズ)」からの一着。具体的には、アイスクライミング(氷の壁を登っていくやつ!)まで想定したジャケットとなる。
企画段階のイメージから丁寧に説明を受けて、“へ〜なるほど”と唸る部分はたくさんあったが、なかでも自分が興味を持ったのはファスナーの仕様だ。
通常のファスナーには、生地とのつなぎにテープがつく。アウトドアジャケットによく見られる止水ファスナーでもそれは同じ。ところが「GTX Pro Jacket」のそれは、生地とエレメントが一体化している。テープがない!
些細なことだが、軽量、通気性、撥水機能、柔軟性といったあらゆる側面で従来のファスナーよりも優れているそうだ。テープがない分、見た目にもスマート。ちなみに、このVISION® INTEGRA®byYKKファスナーの採用は、世界初とのこと。
この他にも人間の皮膚の伸び縮みをスキャンして落とし込んだというパターン(腕を上にあげても、裾はあがらないのが不思議)、最高品質のGORE-TEX®Pro、グローブをしたままでも操作できるコードロックなど、徹底的な作り込みがなされている。
これらの仕様、シリアスな自然環境下ではもちろん、日常でも役立つものばかり。
〈THE NORTH FACE〉がなぜ特別なのか?
それは、この「GTX Pro Jacket」は教えてくれる。
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