ラオスの珍スポット「ブッダ・パーク」は、クセが強すぎた。
ちょっと前にシンガポールの珍スポット『Haw Par Villa』を紹介したのだけれど、思った以上に好評で、ちょっと驚きました。みなさん、こういうシュールで気持ち悪い場所も、意外とお好きなんですね?
流行語に「インスタ映え」がランクインしているなかで、かわいくもオシャレでもない、ひたすらに不気味な公園を今回も紹介していきましょう!
第2弾は、ラオスのビエンチャンにある『ブッダ・パーク』です。「Vietnamitas EN MADRID」によると、1958年に修道士Luang Pu Bunleua Sulilatによってつくられたのだそう。
どんな理由かはわからないけれど、とにかく見ていきましょう。まずはこちらをドン。
ここが一番のフォトスポットである『パンプキンブッダパークタワー』。舌の上に立って、ポーズを決めるのがお決まりです。口から中に入ると、片腕や足がもげたままの状態で並んでいる彫像がお出迎えしてくれます。
個人的には、インディ・ジョーンズをぼんやり思い出しました。規模は何倍も小さいけれど、赤土の砂ぼこりや、彫像に蜘蛛の巣が張っている様子が。
もとは白かったのか、それとも黒かったのか……。わからないけれど、雨ざらしにされたままで禿げていったであろう色の様子が、不気味さに拍車をかけていますよね。
『ブッダパーク』はこのように、ヒンズー教と仏教の彫像(すべて鉄筋コンクリート製)が、約200体以上もひたすらに並べられている場所です。それ以上の施設は特にありませんし、見ての通り彫像のお手入れも随分放置されています。
観光名所と言えど、「もう自由に見て触って、勝手に楽しんでね〜」という、あまりやる気のないスタイルが、なんともラオスらしいところなのです。
公園内は仏だけでなく、擬人化された動物、神・悪魔の彫像も。何を表しているかよくわからないけれど、とりあえず共通していることは、薄気味悪いということでしょうか。
人の顔ばかりこんなに見ることもないので、夢にも出てきそうです。私が行った時には、公園までのバスの乗客は4人ほどしかいなくて、園内もほとんど貸切状態でした。ひとりで行っても、黙ってこのシュールな像と対面するしかないので、一緒に笑いながら見て回れる友達と複数名で行くのがオススメ。
さらに言えば、東南アジア旅に慣れて、普通の観光地にもう興味がない人。または、町全体が世界遺産に登録されているルアンパバーンで、王道にラオスで遊んだ後に、ビエンチャンに来るのがベターだと思います。そのほうが、ラオス独特の“頑張りすぎない雰囲気”や、クセの強さを感じてもらえると思うから。
冬季休暇で東南アジア旅を予定している人は、ぜひ立ち寄ってみてください。