バレンタインの翌日こそ、好きな人からのひと言が強い。

まだ記事を出すのは2回目なので、ざっくり自己紹介すると、私、レイカは渋谷のIT企業に勤めるOL。

仕事に精を出しすぎて自分のことは疎かにしてしまいがちだけど、人からは聞いていてハラハラしてしまうような恋バナを、時々シェアされることがある。

それは、バレンタインの日も例外ではなかった…。

オフィス内にさり気なく置かれた男性社員に向けた義理チョコ、そしていつもより早い時間にそそくさと帰る女性社員。

私だって早くどこかへ行きたいよ。「たまには週半ばにゆっくりご飯でもしよ。バレンタインだし」なんて言って、落ち着けるレストランを「ちゃっかり予約しといたよ〜」なんて言ってさ。

と、こんな話はさておいて、昨夜家に帰る途中でポケットに入っていた携帯が鳴ったのです。もう12時ちかくだったかな。

着信画面を見ると、前職の同僚でいまも仲が良いミキだった。彼女も渋谷界隈で働くひとりだ。

「聞いてよー!!」

耳にあてた瞬間に響いた突然の大声にすこし驚きながら、「大丈夫?」となだめるように聞いてみた。

「今日ね、バレンタインのイベントに行ってきたんだけど。そこでタイプの人がいて、イイナと思ってずっと話してたの。そこまでは良かったんだけど、その後に連絡先を交換したら、その人が友達とちょうど合流してすぐ『お前、彼女に怒られるぞ』って言ったんだよ〜!」

「既婚者じゃなくて良かったね」

「えーなにそれ〜。とにかくあり得ないよ」

疲れからか、私はわけのわからないことを口走ってしまった。ミキの声がすこし不機嫌になるのがわかった。「ねぇそう思わない?」強めの口調で同意を求められる。

「彼女いるのになんで參加したのか聞いたら、『今日は予定合わなかったからちょっと飲みにきたんだよね』だって!」

怒り狂うミキをどうにかなだめると、彼女はすこし落ち着きを取り戻して「聞いてくれてありがとね」と言い電話を切った。

その夜、私は家への道を歩きながら、ついさっき置いてきたチョコを思い出した。

ずっと渡したかったけれど、結局、直接手渡すことができなった先輩へのチョコ。あれからすこし話せる関係になったくらいだから、「いつもありがとうございます」とメッセージカードに記すのが精一杯だった。

先輩のデスクの引き出しのなかに、感謝の気持ちとすこしのドキドキと一緒に忍ばせておいた。

今日は、出社してからあいさつしか交わしていなかったけれど、さっき廊下ですれ違った時に、先輩から「チョコありがとう。美味しかったよ」と言ってもらえた。

その時の笑顔が、ずっと頭のなかに残っている。

好きな人が放つひと言は、どうしてこんなにもパワーがあるんだろう。なんとなく上の空になっていた自分に気づき、私は幸せな気持ちで自分のパソコンに向きなおった。


 
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