植物の間仕切りで「北向きリビング」に彩りを。
いつなんときでも陽が差し込んでくる「南向き」とは違って、「北向き」のお部屋はほぼ陽が当たらない。日本にいながらも、日照時間が著しく短い冬のスカンディナヴィアにいる感覚かしら。でも、陽が当たらない部屋をあえて選んだ勇者たちは、クリエイティブに「自分の陽」を作り出す試みが大切とも言える。たとえば、部屋に命を吹き込む観葉植物なんて良き装飾物。
「陽が差さないのに、枯れちゃわない…?」
心配しないで。陽が差し込まないお部屋でも、観葉植物たちが枯れない、かつ絵になる「フレーム」があるって聞きつけたの。
ただの「木枠」が
空間に彩りを与える
額縁のてっぺんから観葉植物に注がれるライト。本来絵をはめ込むはずの額縁に、ちょこんと座る観葉植物たち。そのシンプルな美しさに思わず息を呑んでしまった(ゴックン)。
スウェーデン発Kauppi & Kauppiのデザイナー、Johan Kauppiさん作「GreenFrame」。主な用途は、じつは部屋の間仕切り。
エレガントな木材で作られた額縁を目前に、Kauppiさんは「働きやすい職場環境・過ごしやすい家庭環境には、額に何を飾り付けたらいいだろう」とアイディアを絞り出したところ、生まれた答えが、彼の大好きな"観葉植物を飾る"だったそう。
そう聞くと、あらかじめ設置されている3つの受け皿は、観葉植物が腰掛けてくれるのを待ちわびているようにも思えてくる。
このように並べて使用するのもOK。
床の上に植木鉢をいくつも並べると雑然としたように見えちゃうけど、固定位置をちょっぴり上げた額にはめこむと、スッキリした見た目に大変身。
Kauppiさんが生活を送るスウェーデンの冬は、朝9時にようやく日が昇ったと思ったら、15時を迎える前に沈んでいる…という驚愕の日照時間の短さ。でも、Kauppiさんが手を組んだGlimakra of Swedenさんのライトをつければ、観葉植物も大喜び(そして元気な植物を見るあなたも大喜び)。
ならば、北向きの部屋にだってこの額縁は最適。観葉植物を「ポン、ポン、ポン」と3つ乗せてしまえば、窓の外に自然がなくたって、陽が差し込んでこなくたって、毎日元気に暮らせそうだ。
そうして私は、「植物」という名の絵を部屋に飾りたくなったのさ。