ラテアートの次は「ビア」アート!?
各国のバリスタがしのぎを削る世界的なコンテストも開催されるほど、ひとつのカルチャーとして確固たる地位を築く「ラテアート」。
道具を使わないスタンダードなものから、緻密な似顔絵、立体的なものまで、「泡」をキャンバスに自由な発想で飲む人を楽しませてくれています。
でもふと思ったのです。
ラテアートに重要なのは、この「泡」。
とすると、泡がある他のドリンクではどうなの?
やっぱりあった!
泡に描く「ビアアート」
イスラエルのラテアートマシン企業が開発した、3D印刷技術を使い、文字や画像を高解像度でビールの泡に「秒単位で」印刷するマシーン「Beer Ripples」。同社はこのコーヒー版「Coffee Ripples」を以前より販売しており、これはその第2段目。
使用方法は、無料の専用アプリをダウンロードして、アプリ経由で好きな画像やテキストをマシーンに送信するだけ。そのデータ内容を瞬時に印刷してくれるのです。麦芽ベースのインクを使って泡にプリントしており、味や健康にまったく影響はないのだとか。
いま消費におけるキーワードとなっている「パーソナライゼーション」をビールでも実現して、自分だけのオリジナルビールを完成させているというわけですね。
すでにアメリカやカナダのホテルやバーなどで導入されているそう。日本ではまだ手に入らないようですが、気になる人はメーリングリストに登録しておけば、国内展開の準備が整い次第すぐ連絡をくれるそうな。
新しいノミュニケーションのカタチ
たとえば、緊張して話しかけれないけど、どうしても気になる人に「CAN I BUY YOU ANOTHER DRINK?(一杯おごらせて?)」と書いて渡したり、はたまた「Congratulations on your promotion!(昇進おめでとう!)」など、だれかとお祝いしたり。さまざまな“飲み”のシーンで活躍しそう。
描くように繊細に注ぐコーヒーと違い、豪快に注ぎあげるのがビールの醍醐味。だからこそ、ラテアートのようにスキルを競い合うほど進化したカルチャーにはならないかもしれないけれど、「泡」を媒体として飲む人同士をつなぎ合わせる「ビアアート」に、“ノミュニケーション”の進化した新しいカタチを見た気がします!