「あのさ……わたしたち、別れよ? あ、今日じゃなくて明日のはなしね」
恋人への贈りものを、熱心に考えていたバレンタインデーから、早88日。
あのときの熱はどこへやら。なんか最近、となりにいてもつまんない。話すこともべつにない。っていうか前からずっと気になってたんだよね、ご飯食べるときにテーブルに肘つくのとか、食後のコーヒーにやたら砂糖入れまくるのとか。いや、たしかに「甘党なのかぁ、かわいいなぁ」なんて思ってたよ?
すくなくとも、88日前までは。
よし、「明日」別れよう
思い立ったら吉日!とかそういうことじゃなくて、明日5月13日は、「メイストームデー」。直訳で「5月の嵐の日」とされるこの日は、恋人に別れを切り出すのに最適な日とされているんです。
「八十八夜の別れ霜」(※)にちなんで、愛を伝える日であるバレンタインデーから、ちょうど89日目にあたる日に設定されたのだとか。
※立春から88日目(陽暦の5月2日頃)。八十八夜の頃に降りる霜のこと。
この季節の最後の霜で、これ以後は降りないとされることから「別れ」とついたのだそう。
「最適」なのかはわかんないけど……
うん、でも「きっかけ」にはなるよね。このままだとダラダラ付き合っちゃいそうだったし。長引けば長引くほど切り出しづらくなるもんね。
あぁ、そうなったら今すぐ言いたい!ちょうど、となりにいるし。
「あのさ……わたしたち、別れよ? あ、今日じゃなくて明日のはなしね」