写真集『RIE』にみる、ヌード初挑戦モデルの「自信」

 

被写体はお世辞にもモデル向きとは言い難い女性たち。全員がヌード初挑戦だ。どこかぎこちなさを感じるポーズが妙に生々しく、そして、愛らしい。

ロンドンを拠点に活動するフォトグラファー、レナ・C・エメリーによる初の写真集『RIE』。

服を脱ぐという行為を段階的にとらえた本書のテーマは「さらけ出すこと」だという。

ページをめくるにつれ、肌の露出度は増していく。

そこから読み取れるのは、意外なことに恥じらいではない。「わたしの裸を見て!」と言わんばかりの自信だ。

言い換えれば、それは他者の視線を気にすることなく自らをさらけ出せる女性の強さなのかもしれない。

 

RIE by Lena C. Emery

「FOAM Paul Huf award 2015」にノミネートされ、現代におけるファッション写真のムーブメントを記録した『POSTURING』でも紹介されているドイツ人フォトグラファー、レナ・C・エメリー(Lena C. Emery)の初作品集。本書にて作者は、秘められたものと露わにされたもの、被写体と鑑賞者の間の対話を女性の肉体の観察を通じて探求している。詳しくはこちらから。

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