写真集『A Shaded Path』にみる、キルギスと恋心の共通点

中央アジアのキルギスと聞いて、何を思い浮かべますか?

いまいちピンとこないのが本音ですよね。私もそう。

でも、逆に言うと先入観がない分、真っさらな目で見ることができるんじゃないでしょうか。

キルギスに4ヶ月滞在したフォトグラファーELLIOTT VERDIER氏による『A Shaded Path』に私が惹かれたのは、この国についてまったく知らないからこそかもしれません。

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©ELLIOTT VERDIER
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山岳地帯の村や道に残されたコンテナ。写真の中のキルギスは、どこか哀愁漂う雰囲気を醸し出しています。なにかに取り残されたような感じ。だけど、その寂しさとは対照的に、やわらかくて温かい空の色が素敵で……。

写真をすべて見終えても「こういう国なんだ」というイメージがかたまることはありません。

私のなかで、キルギスは相変わらず知らない国で、ぼんやりとしたまんま。

なんとなくだけど、気になる人ができた時、恋に落ちる前の感情にすこし似ているなと思いました。惹かれる部分はあるのだけれど、うまく説明がつかなくて。でもその感情は、自分の中に、確かにフワリと存在しているのです。誰もが知っているような観光地がある見慣れた国の風景だったら、この気持ちは湧いてこなかったかもしれません。

Top image: © ELLIOTT VERDIER
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