新しい普通をつくるために、「誰でも読める点字」を展示

「次の100年につながる新しい価値の創造に取り組むこと」を、ミッションとしてつくられた複合施設『100BANCH』。オープン1周年記念として7月に開催されたイベントでは、試作中のプロダクトや、シンポジウムなどが30以上集められた。

その中で壁一面に展示され、ひときわ目立っていたのが、この点字だ。

点字の展示
『Braille Neue』

©2018 Braille Neue
©2018 Braille Neue

少し前にTwitterで話題になっていた『Braille Neue』は、目が見える人でも読みやすい点字。これまで、点字と墨字を同時に表記するアルファベットは世界中で開発されてきたけれど、日本語に対応しているものは1つもなかった。

製作者である高橋 鴻介さんは、「2020のオリンピック・パラリンピックに向けて実装を進めている」と言う。実際に視覚障害を持つ方や、点字の先生からフィードバックを受け、細かな修正を繰り返してきたそう。

©2018 Braille Neue

最近では、名刺にエンボス加工でこの点字印刷をするワークショップを行った。すでに次のプロジェクトである絵本の制作も進行中。

障害者と健常者を分けない言語を広めるために、今後も生活の中に『Braille Neue』を取り入れる挑戦を続けていく。

Top image: © 2018 Braille Neue
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。