ラーメン、蕎麦、うどん。わざわざ車で食べに行く「以上」の価値がある麺の名店たち

都内から距離はあるけれど、とにかくウマいと評判のラーメン、蕎麦、うどん。噂の味を自分の舌で確かめたくてわざわざ車で行ってしまう!……という人がいます。

でも、自分はそこまでじゃない。車に乗る機会なんて週に1回あるかないか。いくら“イケ麺”が待っているとはいえ、そのためだけのドライブは正直しんどい。

今回、そんな自分にある企画で白羽の矢が立ちました。趣旨は「疲れにくい」をウリにしたブリヂストンのタイヤ「Playz(プレイズ)」を装着した車で、実際に関東近郊の名店へ「ヌードルドライブ」に出かけてみよう!というもの。

うーん、ちょっと腰が重たい(笑)。

01.
松屋製麺所(ラーメン/茨城県)

©2018 TABI LABO

まずは、麺類の王道であるラーメンから。

東京・渋谷を出発して車を走らせること約1時間20分。圏央道つくば中央インターチェンジで降り、ひたすら北を目指します。

さすがはベッドタウン・つくば。高層マンションもあるし、道路は綺麗に整備されている。かと思えば、広大な敷地を持つ何らかの研究機関でしょうか、アカデミックな雰囲気も。

「なるほど、初めて訪れる街全体の雰囲気を感じ取れるのもドライブの魅力なのか」

そんなことを考えながら市街地を抜けると、田園風景が広がりはじめました。目の前には大きな筑波山。今回の目的地「松屋製麺所」はその麓に。

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勘のイイ人はもうお気づきかもしれません。じつはココ、製麺所でありながら、製麺スペースの隣では“試食コーナー”の体でラーメンも提供してくれるのです。

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開店はなんと朝7時。7時10分ごろに入店しましたが、キャパ7人の試食コーナーはすでに満席。加えて長椅子には3人の待ち人が。こんなに朝早くからとんでもない盛況っぷりです。

いわゆる“朝ラー”を求めてやってきている同志の顔ぶれは実にさまざま。小さな子ども連れの家族、このあと筑波山の麓を走るであろうサイクリスト、地元の消防団ご一行……そんな常連さんらしき彼らと店主との会話は、やや茨城なまりなところもあって心地イイ。

ちなみに店主は、たったひとりで試食コーナーを切り盛り。一杯いっぱい丁寧に仕上げるぶん時間がかかるのは仕方なしですが、むしろこの待ち時間が期待値をより一層高めてくれます。

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注文したのは、ねぎだけが乗ったシンプルな「らーめん(500円)」。ここはラーメン屋ではなく製麺所、トッピングをせずとにかく「麺」を味わうことが正解だと思ったのです。

スープは魚介ベースのあっさり醤油。とはいえしっかりと塩気を感じるし濃厚な旨味も。無駄な主張がないと言えばいいのでしょうか、「あくまでも主役は麺だ」といわんばかりの最高の引き立て役です。朝7時のカラダにはちょうど良い。

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そして、麺。

いやあ、これはスゴい。中太のちぢれ麺は、コシの強さやつるつる感はもちろんのこと、特筆すべきがもちもち具合。この食感は未体験です。さすがは製麺所!

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店内では、持ち帰り用の麺セットも豊富に販売されています。

打ち立てはふわっとした食感、3日以降は熟成が進んでコシが生まれるそう。だから自分好みのタイミングで調理すればいいというわけ。

「せっかく来たから買って帰ろう!」

そう思いましたが、悩んだあげくあえて何も買いませんでした。これくらいの距離であれば、食べたくなったらまた車で来ればいい。“朝ラー”目当てで5時に出発したから道は混んでなくて意外とスイスイ。ほとんどストレスなく到着しちゃったし、早朝の筑波山の麓は空気が澄んで気持ち良かったし。

「絶対ここに帰ってくる」

甲子園の土を持ち帰らない高校球児のごとく、再訪を胸に誓って東京へ帰りました。

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「松屋製麺所」

住所:茨城県つくば市沼田300
TEL:029-896-5298
営業時間:7:00~売り切れ次第終了
定休日:水曜日

02.
小休止 のうか(蕎麦/栃木県)

©2018 TABI LABO

この日向かったのは、日光市にある蕎麦の名店「小休止 のうか」です。

以前は市内の別の場所で営業していましたが、今年4月に現在の店舗へ移転したばかり。前店舗のときもそうでしたが、「電車で日光へ行って観光のついでに」なんて考えていても、まず行けるような場所ではないですね。

だからこそ、ここは車の出番!東北自動車道の上河内スマートインターチェンジを出てわずか10分ほど山道を走れば「そば」のノボリが見えてきました。渋谷からは車で約2時間。

そのほとんどが高速道路を走る時間だったのですが、「Playz」を装着していたせいか、いつもより車体のふらつきが抑えられていて細かくハンドルを切る回数が少なかった実感があります。だから、特に疲れもなし。

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立地条件しかり、立派な古民家を活かした店構えしかり、知る人ぞ知る隠れ家の香りがぷんぷん漂います。

「田舎のおばあちゃんの家に帰ってきたみたい」

居心地の良さをそう形容することは多々ありますが、まるでこのお店のために生み出された表現ではないかと思えるほど心が安らぐ店内。

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加えて、いたるところに映画でしか見たことのないような骨董品がいっぱい。料理以外でも色々と楽しませてもらえます。

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注文したのは、蕎麦、山菜天ぷら、ゆば刺、麦めしとろろがセットになった「小休止すぺしゃる(1,850円)」です。せっかくの日光、ここはちょっとリッチに!

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いざ、実食。

細切りの手打ち蕎麦は芳醇な香りがあり、程よく甘い。歯応え、喉越しともにしっかりと感じられます。山菜天ぷらは、今が旬のしどき、ふきのとう、こごみの3種類。

これらに加えて唸らされたのが、どっしりとした重厚感のあるとろろ。粘り気が脅威的です。これを麦めしにかけるなんて、美味しくないはずがありません。

さらにこのお店には、料理をもっと美味しくするための要素が!

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見てください、この庭。こんな風景を眺めながら座敷で蕎麦を食べる体験、都内ではなかなかできません。相当に贅沢な気分を味わえますし、ただでさえ美味しい蕎麦がもっと美味しく感じられました。

東京から時間をかけてわざわざ来る意味が、このお店には確かにあります。よく考えると、都内で酷暑のなか1時間以上もラーメン店に並ぶこの時代、涼しい車内で同乗者と楽しく会話しながらの2時間ドライブのほうがよっぽど快適ですし。

さらに、車だとついでに東照宮にも寄れてしまうので得した気分。秋にはいろは坂の絶景紅葉ドライブだってアリかも!

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「小休止 のうか」

住所:栃木県日光市小林71
TEL:090-7736-3354
営業時間:11:00~売り切れ次第終了 ※14:00くらいには完売となる事が多いため予めご了承下さい
定休日:木曜日

03.
手打うどん庄司(うどん/埼玉県)

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東京に台風が近づいていたある日、埼玉県川島町の「手打うどん庄司」へ向かいました。B級よりも尊い(?)埼玉ならではのグルメ「S級グルメ」に認定されているお店です。

こちらも最寄りの鉄道駅からはかなり距離があるため車が大活躍。圏央道の川島インターチェンジからはたったの5分で到着しました。この距離感は相当嬉しい。下道で30分、なんて言われたら一気にハードルが上がります。渋谷からトータルでも1時間といったところ。

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店内に足を踏み入れて驚くのは、奥に見えるサインの数々。近づいてよく見るとあんな人やこんな人など、各界の超大物有名人たちのものでした。食べる前から期待が膨らんで仕方ありません。

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お目当は夏限定の「すったて(900円)」。他にもメニューは豊富ですが、暑い今の時期はこれ一択でしょう。

太くて平たい飴色のうどんの上で見事なタワーと化しているのは、きゅうりや大葉、ミョウガ、玉ねぎなどをすったもの。これを八丁味噌とごまの香ばしさが絡み合う冷たいつけ汁で食べるのです。

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もう待てません。いただきます!

そうして麺をつけ汁に……と思った瞬間、脳裏に浮かんだのはこの店の看板の文字——。

「小麦の味を伝える 本格手打うどん 庄司」

なるほど、麺のコシや喉越しの良さは当たり前。そのうえで本当に味わってほしいのは小麦の美味しさということです。

というわけで、まずは麺だけ。

確かにしっかりと感じます、小麦の香り。外国産の小麦を使う店が多いなか、「手打ちうどん庄司」は地元・埼玉産にこだわっているんだとか。そのうえで、全粒粉(小麦の粒を丸ごと挽いてできた粉)の本手打ちだからこそ生まれる香り高さがそこにはありました。

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ゆっくりと麺を味わったのち、ようやく麺を冷えたつけ汁へ。

うむ!コシの強さは想像以上で噛み応え満点。そこにきゅうりやミョウガが絡んできて絶妙な食感。この時期にこれを出されると最高!という他ありません。小盛りでも400gというボリュームも嬉しいかぎり。

讃岐うどんとはまた違った味わいの一品、恐れ入りました。麺はもちろん、あまりの美味しさにつけ汁も飲み干してしまったほど。

この「すったて」は5月〜9月限定。11月〜3月は同じく川島町の郷土料理である「呉汁」が冬限定メニューとして登場するそう。こちらもかなりキニナル!

ちなみにこの日は、前述の通り台風の影響でかなりの大雨でした。そんな悪天候のなかでも「Playz」の「しっかり止まる」「しっかり曲がる」といった安全性能は言わずもがな。

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「手打うどん庄司」

住所:埼玉県比企郡川島町上伊草743-9
TEL:050-5571-0812
営業時間:10:30~14:30 (L.O) ※売り切れ次第終了
定休日:不定休 ※HPにてお休みの情報が記載されていますのでご確認お願いします

改めて、ドライブってイイな。

はじめはやや億劫だった本企画。でも、結論からいうと本当に行って良かった(笑)。味はもちろんのこと、それぞれのお店には“わざわざ車で行く理由”がちゃんとありました。

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そしてなにより、最長で往復4時間のドライブでも、思っていたほどのストレスや疲れを感じなかったことも大きい。

たしかに、美味しい料理や都内では味わえない澄んだ空気、ほのぼのとした田園風景、はじめての街を訪れる高揚感といったものが、疲れを緩和してくれた側面はあると思います。でも、安全で快適なヌードルドライブが実現でき、改めて車の運転ってイイなと思えた要素の一つには「Playzの存在」もあったのかもしれません。

ところで、なぜ「Playz」だと操縦が安定するの?と思ったあなたはコチラ!

Top image: © 2018 TABI LABO