自販機で本格ラーメン。小麦麺使用の「缶詰ラーメン」が新登場

今や国民食の域を超え、海外も大注目するラーメン。ふとした瞬間に食べたくなる衝撃に駆られるのは日本人だけではないはずだ。

そんなあらゆる人間の欲望を満たしてくれる、革命的な商品が登場。自販機で買える“小麦麺”使用の「らーめん缶」だ。

「ラーメン缶」の革命児
老舗製麺会社が仕掛ける
“小麦麺”へのこだわり

2024年12月、ラーメン好きに衝撃が走った。これまで、麺類の缶詰といえば、こんにゃく麺が主流だった。しかし、今回、老舗製麺会社である「株式会社丸山製麺」が開発した「らーめん缶」は、なんと“小麦麺”を使用している。

同社は、1958年創業以来、業務用麺類製造会社として、中華麺だけでなく、そばやうどんなど、多品種の麺を製造してきた。その経験と技術を生かし、スープに浸っても伸びにくい、缶詰に最適な小麦麺を開発。具材には、メンマやチャーシューなども入っており、手軽ながらも本格的な味わいを堪能できる。

©株式会社丸山製麺

自販機ビジネスの次なる一手?
「らーめん缶」が切り開く未来

販売パートナーは、東北を中心に飲料事業を展開する「株式会社サン・ベンディング東北」。自動販売機事業の枠を超え、消費者に新たな価値を提供しようと、今回の協業が実現した。

「ラーメン缶」の登場は、単なる物珍しさだけではない。それは、私たちの食生活に大きな変化をもたらす可能性を秘めているのではないだろうか。たとえば、忙しい現代人にとって、食事は時間との戦いだったりもする。「らーめん缶」は、自販機で購入できる手軽さもあり、場所を選ばず、好きな時にラーメンを楽しむことを可能にする。

また、近年、自動販売機で販売される商品は多様化している。「らーめん缶」はその一例であり、今後さらに多くの食品が自動販売機で購入できるようになるかもしれない。家で料理をする時間がない人や、一人暮らしの人にとっては、これも嬉しい選択肢。

なにより、缶詰という意外性ある形態は、従来のラーメンとは異なる特別な体験を提供してくれる。「自販機をもっと楽しく!」をモットーに、3万3千台もの飲料自販機を運営するサン・ベンディング東北と「らーめん缶」とのマッチングにも、妙に納得してしまう。

ちなみに「らーめん缶」は、現在、宮城県内150ヵ所、茨城県水戸市内100ヵ所の自動販売機で販売中。価格は500円。缶入り小麦麺のラーメンの登場は、もしかしたら、私たちの“食”の未来を大きく変えるかもしれない。

©株式会社丸山製麺
Top image: © 株式会社丸山製麺
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