進む、「自販機」のユニバーサルデザイン化

自動販売機のユニバーサルデザイン化を業界に先駆けて推進してきた、「日本コカ・コーラ」社。

このほど公開したのは、障がいのある人や高齢者がより便利にコカ・コーラの自動販売機を利用できるよう、アクセシビリティ機能を拡充した公式アプリ「Coke ON(コークオン)」の新バージョンだ。

©日本コカ・コーラ株式会社

ざっくり説明すると、アプリ内の文字や操作ボタンのサイズが大きくなった、というのが今回の変更点。ユーザー調査の結果を反映した同様の細かなアップデートはこれまでも度々おこなわれており、今後も実施予定という。たとえば4月には音声で商品を選択できる機能や、デジタル障がい者手帳「ミライロID」と連携した割引サービス機能などが追加されるという。

全国に48万台ある「Coke ON」対応自動販売機にて利用可能というから、かなりの量になる。経済産業省の調べによると、2021年年末時点で自動販売機は全国に約270万台、うち8割以上が飲料用という。

すべての自販機でユニバーサルデザイン化が進むには、まだ道のりは長いに違いない。それでも企業が率先して取り組んでいくことで、日常がもっと誰にとってもやさしいものになることを期待したい。

Top image: © 日本コカ・コーラ株式会社
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