自販機で完結、その場で受取り!進化する「ふるさと納税」が旅の常識を変える
旅先で出会った魅力的な特産品。その場でふるさと納税して、お土産として持ち帰れたなら……。
そんな願いを叶える、画期的なサービスが登場。しかも、自動販売機ですべて完結してしまうらしい。
次世代型ふるさと納税
「旅のうくん」その仕組みとは?
自動販売、無人販売を中心とした小売業界向けにマルチ決済サービスを提供する「Nayax株式会社」が、「株式会社アドインテ」「株式会社RCG」と共同で開発したのが、ふるさと納税IoT自販機「旅のうくん」だ。
「旅のうくん」に搭載されるのは、Nayax社の決済端末「VPOS Touch」。タッチディスプレイ方式で操作しやすく、クレジットカード、IC決済、磁気決済など、さまざまな決済方法に対応している点も魅力的といえよう。
先週(3月6日)より青森県東北町の「道の駅おがわら湖」に導入を開始。今後は、全国展開を目指すとのこと。
従来のふるさと納税は、申込から返礼品の到着まで数週間かかるのが一般的だった。けれど、「旅のうくん」は、旅行先でクレジットカード決済を利用することで、その場で寄付と返礼品の受け取りを可能にする。寄付してから返礼品を受け取るまでの、あの待ち時間の一切をなくしてしまうという、まさに画期的なアイデア。

地方創生を加速させる可能性
「旅のうくん」は、観光客と地域をつなぐ新たな架け橋となる可能性を秘めている。従来のふるさと納税制度ではリーチできなかった旅行者を、新たな寄付者として取り込めるという点で、自治体にとって大きなメリットがある。
旅行者にとっても、旅先の魅力に触れたその感覚のまま、手軽にふるさと納税ができるだけでなく、その土地ならではの返礼品をすぐに楽しめるようになる。「旅のうくん」を通じて得た寄付金が、訪れた地域の活性化に繋がるという点も、大きな魅力と言えるだろう。
「旅のうくん」は、全国各地に1000台程度の設置を予定しているとのこと。今後、旅行先で「旅のうくん」を見かける機会も増えてくるだろう。旅の思い出とともに、その土地への貢献もできる新しいふるさと納税の形が、これからの旅行のスタイルを変えていくのかもしれない。
